【漢方】肥満症に使われる防風通聖散の副作用は

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副作用の頻度については調査されていない

添付文書(ツムラ防風通聖散)によると、副作用の発生頻度は調査されていない。重大な副作用も報告されていることからすると、発生頻度の調査は必要なのではないかと個人的には思います。

以下は添付文書より

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は不明である。

 

 

重大な副作用

重大な副作用としては以下のものが報告されています。

間質性肺炎

偽アルドステロン症

ミオパチー

肝機能障害、黄疸

腸間膜静脈硬化症

重大な副作用

1. 間質性肺炎:発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、発熱、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には、本剤の服用を中止し、ただちに連絡するよう患者に対し注意を行うこと。

2. 偽アルドステロン症:低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム・体液の貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症があらわれることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと。

3. ミオパチー:低カリウム血症の結果としてミオパチーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行うこと

。4. 肝機能障害、黄疸:AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTPの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

5. **腸間膜静脈硬化症:長期投与により、腸間膜静脈硬化症があらわれることがある。腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返しあらわれた場合、又は便潜血陽性になった場合には投与を中止し、CT、大腸内視鏡等の検査を実施するとともに、適切な処置を行うこと。なお、腸管切除術に至った症例も報告されている。

 

 

防風通聖散による肝機能障害

以下の論文で防風通聖散の長期服用中に肝障害が出現し,劇症化に至った例が報告されている。

漢方による肝機能障害は長期服用で徐々に進行する。服用中止後は徐々に回復してくるらしい。

 

参考資料:「防風通聖散の長期服用中肝障害が出現し、劇症化に至った一例」https://www.jstage.jst.go.jp/article/kanzo1960/44/11/44_11_579/_pdf