先日、応援先の薬局でグリメピリド錠0.5mg0.5錠の処方箋が来ました。
患者さんに伺うと、いつも自分で半分にしているそうです。
包丁で半分に切るのに苦労している様子です。
「こちらで半分に割りますよ」と言うと、「やってくれるの?そんなの聞いたことない!」と言われました。
どうやら、いつもの薬剤師が説明していなかったようです。
グリメピリド錠0.5mg「日医工」には割線がない
そこで、グリメピリド錠0.5mg「日医工」を半錠に分割しようとしたところ、錠剤に割線がない。
これは、自家製剤加算を取れないパターンです。
半錠分割の際の自家製剤加算
錠剤を半錠に分割する際には、自家製剤加算を取ることができるか確認が必要です。自家製剤加算をとるための要件は以下の2点です。
①錠剤に割線がある
②分割した規格のものが既製品では存在しない
グリメピリド錠0.25mgは存在しません。しかし、グリメピリド錠0.5mg「日医工」には割線がないため自家製剤加算は取れません。
今回は、加算は取れませんが、半錠に分割してお渡ししました。加算は取れませんが患者さんには喜ばれました。やっぱり加算が取れるかだけじゃなくて、患者さんのためを考えて仕事をするのはいいものです。
メーカー変更すれば自家製剤加算を取れる
あとで、他のメーカーのグリメピリド錠0.5mgの添付文書をいくつか確認しました。
すると、割線の入っているものが存在しました。グリメピリド錠0.5mg「三和」とグリメピリド錠0.5mg「NP」には割線があります。
- グリメピリド錠0.5mg「三和」の添付文書には、以下の記述もありました。
グリメピリド錠0.5mg「三和」は、割線を有するだ円の濃紅色の錠剤である。
- グリメピリド錠0.5mg「NP」の添付文書には、
白色の割線入り素錠
という表現があります。
これらの製剤であれば、自家製剤加算を取れる、と考えられます。
まとめ
グリメピリド錠0.5mgは、メーカーによって割線があるものとないものがあります。