ミノキシジルは、血行促進作用と毛母細胞活性化作用によって発毛を促します。
この記事では、ミノキシジルの作用について解説します。
AGA(進行型男性型脱毛症)の原因は
毛髪には成長期、退行期、休止期というサイクルがある。
- 成長期は2~6年。この期間に髪の毛は伸びる。
- 退行期は約2週間。この期間に髪の成長が鈍る。
- 休止期は約3~4ヶ月。この期間は完全に成長が止まり、髪が抜け落ちる。
男性ホルモンのテストステロンから変化した、ジヒドロテストステロンが毛髪の元となる毛母細胞の働きを低下させることが分かっています。
ミノキシジルの作用
ミノキシジルの作用は大きく分けて二つあります。
①血行改善
ミノキシジルには血管拡張作用があり、元々は高血圧治療薬として開発されていた、という経緯があります。血管拡張作用により血行を良くすることが発毛作用に関係していると考えられています。
②毛母細胞を活性化
ミノキシジルは、毛母細胞に直接働きかけることが分かっています。毛母細胞の細胞分裂を活性化することにより発毛作用を発揮します。
ミノキシジル1%と5%の効果の違いは
1%と5%では、効果に有意差が見られたそうです。一方、副作用には有意差は見られませんでした。
ミノキシジル1%配合の「リアップ」発売後、さらに有効性を高める目的で高濃度製剤の開発を進め、ミノキシジル5%製剤と1%製剤を比較した臨床試験を実施しました。
結果、5%製剤は1%製剤よりも、総毛髪教および非軟毛数(太さ40マイクロメートル以上の毛髪)が有意に増えることが確認され、医師による脱毛部位の改善度評価でも、使用24週後の「軽度改善」以上の割合は、5%製剤が91.7%(著明改善2.1%、中等度改善47.9%、軽度改善41.7%)となりました。この臨床試験により「リアップ」を超える高い発毛効果が認められたため、ミノキシジル5%配合の「リアップX5」が発売されました。(承認申請時添付データより。リアップX5プラスローションは、リアップX5との同等性を確認しています。副作用発現率8.0%。接触皮膚炎1例、湿疹1例他n=50)
リグロEX、スカルプD メディカルミノキ5などもミノキシジルを5%配合しています。