皮膚薬

インキンタムシの市販薬ランキング【股間の水虫です】

インキンタムシの原因は、水虫と同じ白癬菌です。ほとんどの市販の水虫薬の適応には、「インキンタムシ」の記載があります。

市販の水虫薬には、病院でも処方されるものがあります。この記事では、市販されているもののうち病院で良く処方される薬を紹介します。

✔インキンタムシの原因は、水虫と同じ白癬菌です。
✔治療には、水虫と同じく抗真菌薬を使います。
✔水虫薬の効果に大きな差はありませんが、医師の処方頻度を参考に選ぶことができます。

 

インキンタムシとは

インキンタムシは、正式には股部白癬といいます。患部は円形の発疹でかゆみを伴います。

白癬菌が股間の皮膚に増殖することが原因です。足や爪の水虫と原因は同じです。白癬菌が足で増殖すれば水虫、股間で増殖すればいんきんたむしと呼ばれます。

 

インキンタムシの治療薬

いんきんたむしの治療には、水虫薬を使用します。水虫薬には、抗真菌薬が配合されています。

真菌とはカビのことで、白癬菌も真菌の一種です。真菌は、細菌より構造が複雑で抗生物質は効きません。抗真菌薬は、真菌の細胞膜のこわす働きがある薬です。

インキンタムシではない場合は?

もし原因が白癬菌などの真菌でない場合は、抗真菌薬は効果を発揮しません。抗真菌薬の塗り薬を使用しても問題はありませんが、原因がはっきりしない場合は皮膚科を受診する必要があります。

 

ステロイド外用薬に注意

インキンタムシのような症状がある場合は、ステロイド外用薬を使用しないようにしましょう。

かゆみや炎症がある場合は、市販のかゆみ止めを使用することがあると思います。注意しないといけないのは、市販のかゆみ止めにはステロイドが配合されているものがあることです。

水虫の症状にステロイド外用薬は使用できません。ステロイド外用薬は免疫を押さえる働きがあるため、ステロイド外用薬を使うと白癬菌に対する抵抗力が低下してしまいます。その結果、インキンタムシが悪化してしまいます。

かゆみがあっても、インキンタムシの疑いがある場合はステロイド外用薬を使わないようにしましょう。【第3類医薬品】デリケアエムズ(M’s)(35g)【デリケア】は、ステロイドを配合していないので使っても問題ありません。ただし、インキンタムシを治すわけではないので、効果が見られない場合は水虫薬を使うか皮膚科を受診しましょう。

 

 

 

 

水虫薬の選び方

水虫薬の選び方の一つとして、医師がよく処方するものがおすすめです。市販の水虫薬の多くはスイッチOTCと呼ばれるものです。つまり、もともと医師の処方のもとに使われてきた薬です。その中でも、医師が多く処方しているものがあります。

医師がよく処方する抗真菌外用薬

以下のデータは最近の外用抗真菌薬の処方ランキングです。

このランキングに入っているもののうち、水虫薬として市販されているものを*印で示しています。

1位テルビナフィン(ラミシール他)*市販薬ではラミシール他

2位ケトコナゾール(ニゾラール他)

3位ルリコナゾール(ルリコン他)

4位ビホナゾール(マイコスポール他)

5位ラノコナゾール(アスタット他)

6位クロトリマゾール(エンペシド他)*市販薬ではタムチンキ、スコルバ他

7位エフィナコナゾール(クレナフィン)

8位ミコナゾール硝酸塩(フロリード他)*市販薬ではダマリン他

9位アモロルフィン(ペキロン)

10位ネチコナゾール塩酸塩(アトラント)

11位イソコナゾール硝酸塩(アデスタン他)

12位リラナフタート(ゼフナート)

13位ブテナフィン塩酸塩(ボレー、メンタックス他)*スコルバEX他

14位トルナフタート(ハイアラージン)

 

医師も処方するOTC水虫薬ランキング

以上のデータを整理すると、市販薬で医師がよく使用するものは以下の通りです。

”医師も処方する市販の水虫薬ランキング”です。

1位ラミシール他(テルビナフィン)

 

テルバスターEXクリーム 

AmazonブランドのテルバスターEXクリームもテルビナフィン配合です。プライベートブランドなのでお得です。



2位タムチンキ、スコルバ他(クロトリマゾール)

 

3位ダマリン他(ミコナゾール硝酸塩)

 

 

4位ブテナロック、スコルバEX他(ブテナフィン塩酸塩)

キルカミン

Amazonブランドのキルカミンもブテナフィン配合です。プライベートブランドなのでお得です。






以上の抗真菌薬は、医師もよく処方する薬で、安心して使用できます。

 

特に、ラミシールは最も医師にも良く処方されている抗真菌という結果になりました。

 

使用に際しては、患部に広めに塗布してください。また、症状が消えても菌は生き残っているので、しばらく使用することをお勧めします。それぞれの薬の用法用量を守りましょう。


まとめ

・インキンタムシの治療には、水虫薬(抗真菌外用薬)を使用します。

・症状の改善が見られない場合は、原因を調べる必要があるので皮膚科を受診しましょう。

・インキンタムシの疑いがある場合はステロイド外用薬を使用しないようにしましょう。水虫にステロイドを使用すると症状が悪化します。

・水虫薬の効果に大きな差はありませんが、医師の処方頻度を参考に選ぶことができます。

・特にラミシールは医師もよく処方する水虫薬で、インキンタムシにも効果的です。同成分のAmazon市販薬もおすすめです。

 

参考資料:日経DI2019/2/16

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