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痔の種類と市販薬の選び方

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痔のつらい症状で、人知れず悩んでいる方も多いと思います。
恥ずかしくて病院に行きたくないというひとも多いでしょう。
そのような方は、市販薬でなんとかしたいのではないでしょうか。
市販の時の薬は、症状を一時的に抑える薬です。
この記事では、市販の痔の薬の作用について解説します。

 

 

痔の種類

痔は、直腸や肛門に炎症ができている状態です。硬い便によって患部が傷つき、炎症はさらに治りにくくなってしまいます。痔の種類はいくつかあり、いぼ痔(痔核)や切れ痔(裂肛)などがあります。

いぼ痔(痔核)とは、肛門の内部や周囲の血流が悪くなり腫れる状態のことです。

切れ痔(裂肛)とは、肛門の出口付近の皮膚が切れたり裂けたりする状態のことです。

痔の治療薬には、炎症を抑える薬、傷の治りを良くする薬、痛みを抑える薬、出血を抑える薬などが使われます。

 

 

市販薬に使用される薬効成分



痔の薬にもいくつかの種類があります。炎症を抑える薬、痛みを抑える薬、出血を抑える薬、かゆみを抑える薬、傷の治りを良くする薬などがあります。

炎症抑える薬としてステロイド剤が使われます。ステロイド剤は、血管収縮作用もあるため出血を抑える効果も期待できます。

痔の痛みを抑える成分としては、局所麻酔薬が使われます。神経の痛みの伝導を抑えます。

出血を抑える成分として、血管収縮薬が配合されているものもあります。

アラントインなどの傷の治りを良くする薬が配合されているものもあります。

かゆみを抑える成分としては抗ヒスタミン薬があります。

大抵の痔の薬には殺菌成分も配合されています。

これらを組み合わせた薬が販売されていますので、症状に合ったものを選ぶ必要があります。市販薬は、根本的に治す訳ではなく一時的な症状を抑える薬です。そのため、市販薬を長期間使うのではなく、症状が長引く場合は早めに医師の診察を受ける必要があります。

 

 

プリザエース

痔による、出血や痛みがひどいときにのみに使います。

ステロイド薬のヒドロコルチゾン酢酸エステルが炎症を抑え、血管収縮薬の塩酸テトラヒドロゾリンが出血を抑えます。さらに、局所麻酔薬のリドカインが痛み緩和します。その他に、組織修復成分のアラントインやビタミンEのトコフェロール酢酸エステルが傷の治りを良くします。切れ痔、いぼ痔の痛みや出血に適しています。座薬タイプ、軟膏タイプ、注入軟膏タイプがあります。軟膏タイプには、かゆみを抑える抗スタミン薬のクロルフェニラミンマレイン酸塩も配合されています。

プリザエースの有効成分
ヒドロコルチゾン酢酸エステル
塩酸テトラヒドロゾリン
リドカイン
アラントイン
トコフェロール酢酸エステル
クロルヘキシジン塩酸塩
クロルフェニラミンマレイン酸塩(軟膏のみ)
l-メントール

 

 

 

 

プリザS坐剤

痔による痛みや炎症に効果を発揮します。血管収縮薬は配合されていない点がプリザエースと違うところです。

ステロイド薬のヒドロコルチゾン酢酸エステルが炎症を抑え、局所麻酔薬のリドカインが痛み緩和します。さらに、組織修復成分のアラントインやビタミンEのトコフェロール酢酸エステルが傷の治りを良くします。プリザS坐剤には、出血抑える血管収縮剤は配合されていません。

 

プリザS坐剤の有効成分
ヒドロコルチゾン酢酸エステルリドカイン
アラントイン
トコフェロール酢酸エステル
クロルヘキシジン塩酸塩
l-メントール

 

プリザS軟膏

患部に塗布することで、痔による痛みや炎症に効果を発揮します。

ステロイド薬のヒドロコルチゾン酢酸エステルが炎症を抑えます。出血を抑え、はれをとる成分として血管収縮薬のフェニレフリン塩酸塩が配合されています。痛みを抑える局所麻酔薬としてジブカインが配合されています。プリザSにも、組織修復成分のアラントインやビタミンEのトコフェロール酢酸エステルが配合されています。

プリザS軟膏の有効成分
ヒドロコルチゾン酢酸エステル
フェニレフリン塩酸塩
ジブカイン
アラントイン
トコフェロール酢酸エステル
ジフェンヒドラミン塩酸塩
クロルヘキシジン塩酸塩
l-メントール

 

 

プリザクールジェル

ステロイドを含まない薬です。かゆみなどの軽い症状を緩和するために使用できます。

抗ヒスタミン薬のクロルフェニラミンマレイン酸塩がかゆみをしずめ、血管収縮薬の塩酸テトラヒドロゾリンが出血を抑えます。痔になりたての方やなりかけの方に適しています。

プリザクールの有効成分
クロルフェニラミンマレイン酸塩
塩酸リドカイン
塩酸テトラヒドロゾリン
ベンザルコニウム塩化物
l-メントール

 

 

 

ボラギノールA

痔による痛みや炎症に効果を発揮します。ボラギノールAシリーズには、ステロイド薬は配合されています。一方、血管収縮薬は配合されていません。

ボラギノールAシリーズには、ステロイド薬のプレドニゾロン酪酸エステルが配合されていて炎症を抑え、出血を抑える効果があります。局所麻酔薬のリドカインが痛み抑えます。さらに、組織修復成分のアラントインやビタミンEのトコフェロール酢酸エステルが傷の治りを良くします。ボラギノールAシリーズには、血管収縮薬は配合されていません。

ボラギノールAの有効成分
プレドニゾロン酪酸エステル
リドカイン
アラントイン
トコフェロール酢酸エステル

 

 

 

 

 

ザーゲンAX注入軟膏

amazonブランドのザーゲンAX注入軟膏は、ボラギノールAとほぼ同じ成分です。

ザーゲンAX注入軟膏の有効成分
プレドニゾロン酢酸エステル
リドカイン
アラントイン
トコフェロール酢酸エステル
イソプロピルメチルフェノール

 

ボラギノールM

主に、痔の痛みに効果があります。ステロイド薬や血管収縮薬は配合されていません。

ボラギノールMにはステロイドが配合されていません。局所麻酔薬のリドカインが痛みに効果を発揮します。

ボラギノールMの有効成分
リドカイン
グリチルレチン酸
アラントイン
トコフェロール酢酸エステル

 

 

 

 

まとめ

・痔の薬の種類は、炎症を抑える薬、痛みを抑える薬、出血を抑える薬、かゆみを抑える薬、傷の治りを良くする薬などがあります。

・市販薬を長期間使うのではなく、症状が長引く場合は早めに医師の診察を受ける必要があります。