ウラジロガシは尿路結石の民間薬として古くから使用されています。
サプリメントとしても販売されていますが、ウロカルンという医薬品にもなっています。
この記事では、ウラジロガシの効果について解説します。
ウラジロガシエキスとは
ウラジロガシエキスは、古くから民間薬として尿路結石症の治療に使用されてきました。結石がつくられるのを抑える作用と、利尿作用、炎症を抑える作用があります。つまり、尿路結石が大きくならないようにするとともに、結石が排出されるのを助けます。腎結石や尿管結石を排出する作用があります。
サプリメントとしても販売されていますが、ウロカルンという医薬品にもなっています。
ウロカルンの作用
ウロカルンは、ウラジロガシの抽出エキスを主成分とした内服薬です。1錠中にウラジロガシエキス225mgを含有しています。効能効果は、「腎結石・尿管結石の排出促進」です。通常1回2錠、1日3回服用します。つまり、1回にウラジロガシエキスとして450㎎を内服します。
結石発育抑制作用及び溶解作用、抗炎症作用、利尿作用とともに腎結石・尿管結石に対する排出促進効果があります。
ウラジロガシエキスを含んだ尿がリン酸石灰結石を溶かすことが確認されています。動物実験では、結石が大きくなるの防ぎ、結石を溶かしていくことが確認されています。抗炎症作用や利尿作用も確認されています。
効果は?
二重盲検比較試験において結石の排出と下降を有効としたときの有効率は79.2%(42例/53例)でした。
一般臨床試験では、963例について効果判定が行われています。有効率は、尿管結石で72.9%、腎結石で20.9%となっています。(結石の排出と下降を有効としたときの有効率です。)
ウロカルンは、特に尿管結石に対して有効であるといえます。
まとめ
・ウラジロガシエキスは尿路結石が大きくならないようにするとともに、結石が排出されるのを助けます。
・ウロカルンは、ウラジロガシの抽出エキスを主成分とした内服薬で、特に尿管結石に対して効果があります。
参考資料:ウロカルン添付文書、インタビューフォーム