【免疫】L-92乳酸菌がアレルギーに効く?

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ヨーグルトに含まれる乳酸菌は花粉症に良いのでしょうか。

乳酸菌の何が良いのでしょうか。

乳酸菌の中でもL-92乳酸菌が注目されています。

 

腸と体の免疫には密接な関係があり、アレルギー症状にも影響します。

その中でも鍵になるのはヘルパーT細胞という免疫細胞です。

 



 

ヘルパーT細胞の種類

ヘルパーT細胞とは免疫細胞の一種です。ヘルパーT細胞にはいくつかの種類があります。
ヘルパーT細胞の代表的なものは、Th1細胞とTh2細胞です。

主な働きは以下の通りです。

Th1細胞

Th1細胞は、細菌などを撃退するのに重要な働きをします。

細菌などが浸入してきた部位で働いて、マクロファージを活性化したり、炎症反応を起こしたりします。

 

Th2細胞

Th2細胞はアレルギー反応に関与します。

Th2細胞が多い状態でアレルゲンが侵入してくると、B細胞からつくられるIgE抗体が増えます。

 

 



 

ヘルパーT細胞ができるまで

ヘルパーT細胞の原型は、最初は骨髄でつくられます。それから、胸腺に移動します。

ナイーブT細胞

胸腺で成熟してできるT細胞をナイーブT細胞と言います。

ナイーブT細胞は体を循環して、リンパ節などに分布します。

そのあと、ナイーブT細胞から3種類のヘルパーT細胞ができることになります。

 

 



 

腸とアレルギー

腸を整えることがアレルギーに効果的といわれています。

その理由は、腸が免疫細胞のバランスに関係していることにあります。

 

ナイーブT細胞の多く分布するのがです。

腸でナイーブT細胞からそれぞれのヘルパーT細胞への変化が起きます。

このとき、どういうバランスでそれぞれのヘルパーT細胞ができるかが重要です。

 

 



 

Th2細胞が増えるとアレルギー反応が起こりやすい

特に、Th1細胞とTh2細胞のバランスが重要とされています。

Th1細胞とTh2細胞はお互いを制御し合っています。

シーソーの関係のように、どちらかが増えると、どちらかが減ります。

 

Th2細胞が増えるとアレルギー反応が起こりやすくなります。

Th1細胞Th2細胞

アレルギー反応が

起こりやすい

 

その反対に、Th1細胞が増えるとアレルギー反応は抑制されます。

Th1細胞Th2細胞

アレルギー反応が

起こりにくい

 

 

 



 

Th1/Th2バランスと細菌

Th1細胞とTh2細胞のバランスのことをTh1/Th2バランスと呼びます。

生まれたばかりの赤ちゃんの体では、Th2細胞が優位でTh1細胞が弱いことが分かっています。細菌などに接触するうちに、Th1細胞が活発になってきます。

細菌などに接触することが少ないと、Th2細胞が優位のままとなりアレルギー反応が起こりやすくなってしまいます。

そこで、発酵食品に含まれる乳酸菌などを摂取することで、Th1細胞が優位になりアレルギー反応を抑えることができると考えられています。

 

乳酸菌を摂取

Th1細胞Th2細胞

アレルギー反応が

起こりにくい

 



 

L-92乳酸菌はアレルギーに効くのか

L-92乳酸菌のアレルギーに対する効果が検討されています。

マウスの臓器を使った実験では、Th1を活性化するサイトカインが増加しました。

Th2細胞を活性化するサイトカインは抑制しました。

つまり、Th1細胞を活性化し、Th2細胞を抑制しました。

Th1/Th2バランスを改善することから、アレルギー症状を抑制することが期待されます。

 

まとめ

ヘルパーT細胞の代表的なものは、Th1細胞とTh2細胞です。

Th1細胞は、細菌などを撃退するのに重要な働きをします。

Th2細胞はアレルギー反応に関与します。

・腸でナイーブT細胞からそれぞれのヘルパーT細胞への変化が起きます。

Th1細胞とTh2細胞はシーソーのように、お互いを制御し合っています。

Th2細胞が増えるとアレルギー反応が起こりやすくなります。

L-92乳酸菌は、Th1細胞を活性化しTh2細胞を抑制するため、アレルギー症状を抑制することが期待されます。