夜尿症とは
夜尿症とは、おねしょのことです。
小学生くらいになってもおねしょをしていたら夜尿症ということになります。
小学生でもおねしょをしている子は結構いそうな気がします。
夜尿症の定義がこちらです
夜尿症(やにょうしょう)とは、概ね5、6歳を過ぎても継続的に夜尿(睡眠中に無意識に排尿してしまう行為)が認められる状況を指す[1][2]。遺尿症とも呼ばれる。5、6歳に達していない場合や、継続的でない場合は、寝小便(ねしょうべん)、いわゆるおねしょと呼ぶことが多い。
Wikipedia
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夜尿症の治療法
夜尿症の治療①-生活習慣-
まずは生活習慣からアプローチします。
・カフェインを取らないようにします。
・昼間に十分に水分を摂り、規則正しくトイレに行きます。
・就寝前は水分摂取を減らし、寝る前にトイレに行きます。
夜尿症の治療②-デスモプレシンによる薬物療法-
デスモプレシンにはバソプレシンというホルモンと同じ抗利尿ホルモン作用があります。
腎臓では血液が濾過された後、大半が尿細管で再吸収され、残りが尿として排泄されます。
この再吸収を促進するホルモンが抗利尿ホルモンのバソプレシンです。
具体的には腎集合管のV2受容体に作用し水の再吸収を促進する。その結果、尿量が減ることになります。
特に、バソプレシンが少ないことが原因になっているケースで使用されます。
使用中は尿量が減るものの、使用を中止すると元に戻ってしまうことがあるので注意が必要です。
ミニリンメルトOD錠
ミニリンメルトOD錠はデスモプレシンのOD錠です。
海外では、ミニリンメルトOD錠が第一選択薬になっています。
生活習慣の改善で効果が不十分な場合に、ミニリンメルトOD錠120μgの服用を開始します。
2~4週間で効果不十分な場合に、ミニリンメルトOD錠240μgに切り替える。
デスモプレシン点鼻薬
以前は、デスモプレシンを点鼻で使用すことが主流でした。
最近ではミニリンメルトOD錠に切り替わってきました。
点鼻薬の場合、効果が出るようなら3か月ほど使用して休止します。
その後、1~2週間様子を見て、継続するか、減量するか、終了するかを検討します。
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夜尿症の治療③-アラーム療法-
就寝時にパンツに専用のアラームを設置します。
パンツが濡れるとアラームが鳴り、トイレに行って残りの排尿をします。
これをしばらく継続することで訓練していきます。
ミニリンメルトOD錠とアラーム療法
ガイドラインによると、生活指導で効果が不十分な場合に、ミニリンメルトOD錠かアラーム療法のどちらかを検討します。
その後、治療効果を判定しながら、この二つを併用あるいは切り替えを行っていきます。
まとめ
・小学生くらいになってもおねしょをしていたら夜尿症ということになります。
・まずは生活習慣からアプローチします。
・デスモプレシンにはバソプレシンというホルモンと同じ抗利尿ホルモン作用があります。
・アラーム療法では、就寝時にパンツに専用のアラームを設置します。
・生活指導で効果が不十分な場合に、ミニリンメルトOD錠かアラーム療法のどちらかを検討します。
・治療効果を判定しながら、ミニリンメルトOD錠かアラーム療法の併用か切り替えを行っていきます。
参考資料:夜尿症について|東京女子医科大学,夜尿症治療のガイドライン,おねしょ卒業!プロジェクト