【外用薬】掌蹠膿疱症の症状とオキサロールの作用

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掌蹠膿疱症は「しょうせきのうほうしょう」と読みます。

掌蹠膿疱症は、手のひらや足のうらに、水ぶくれやウミ(嚢胞)がくり返しできる病気です。

他にも、すねや膝、肘、頭などに症状があらわれることがあります。

爪が変形したり、骨や関節が痛んだりすることもあります。

 

ウミができますが、ウミの中に細菌や真菌はいません。

そのため、患部から体の他の部位や、他の人へ感染する心配は要りません。

 

 

原因

掌蹠膿疱症の原因は解明されていません。

喫煙、扁桃炎や歯周病などの病巣感染が関係していると考えられています。

金属アレルギーも関係していると考えられています。

 

治療

細菌や真菌はいないため、抗生物質などは効果がありません。

症状に合わせて、ステロイド外用薬やビタミンD3外用薬が使用されます。

 

 



 

オキサロールの作用機序

オキサロールは、活性型ビタミンD3誘導体で、表皮角化細胞の増殖を抑制し、表皮肥厚を改善する作用があります。

オキサロールの成分ーマキシカルシトールは、ビタミンD誘導体です。

活性型ビタミンDには、カルシウム代謝調節のほかに、細胞の増殖抑制作用、分化誘導作用があります。

マキシカルシトールは、細胞の増殖抑制作用、分化誘導作用を発揮しながらも、カルシウムの代謝への影響は弱くしたものとして開発されました。

 

マキシカルシトールは、皮膚の角化細胞のビタミンD受容体を刺激することで作用を発揮します。

その結果、角化細胞の増殖が抑制され、角化細胞の分化が促進されます。

さらにIL-6の産生が抑制され、リンパ球の増殖も抑制します。

それらの作用により、表皮の肥厚を改善します。

 



 

角化細胞の増殖抑制

マキサカルシトールは[3H]チミジンの取り込みを濃度依存的に抑制し、表皮角化細胞の増殖を抑制します。

それにより、表皮の肥厚を改善します。

 

角化細胞に対する分化誘導作用

マキサカルシトールはインボルクリンmRNAの発現を促進し、表皮角化細胞の分化を誘導します。

それにより、表皮の肥厚を改善します。

 

サイトカイン、リンパ球等に対する作用

マキサカルシトールは、角化細胞のIL-6の分泌を抑制します。

マウスを使った実験では、リンパ球の増殖を抑制することも確認されています。

こうして、過剰な免疫反応を抑えます。

 

 

 

まとめ

・掌蹠膿疱症は、手のひらや足のうらに、水ぶくれやウミ(嚢胞)がくり返しできる病気です。

掌蹠膿疱症の治療には、ステロイド外用薬やビタミンD3外用薬が使用されます。

オキサロールは、活性型ビタミンD3誘導体で、表皮角化細胞の増殖を抑制し、表皮肥厚を改善する作用があります。

 

 

参考資料:掌蹠膿疱症ネット、皮膚科Q&A-公益社団法人日本皮膚科学会、オキサロール添付文書、インタビューフォーム