皮膚科系

ドレニゾンテープの使い方-密封包帯療法(ODT)とは

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外用薬は、密封包帯療法(ODT)という方法を使うと効果が増すことが分かっています。

ドレニゾンテープは、密封包帯療法(ODT)を簡単に行えるようにしたテープ剤です。

この記事では、ドレニゾンテープの特徴をまとめています。

使い方と注意点んいついても解説します。

 

密封包帯療法(ODT)とは

密封包帯療法(ODT)は、外用薬の効果を高める方法の一つです。患部に外用薬を塗ってから、患部をフィルムを覆うことで水分の蒸発を防ぎます。そうすることで、皮膚の角質などが軟らかくなり薬が浸透しやすくなります。

 

 

ドレニゾンテープとは



ドレニゾンテープはフルドロキシコルチドというステロイド薬を含有するテープ剤です。テープ1平方センチにフルドロキシコルチドを4μg含有しています。

粘着テープにステロイド薬を均一に塗り込んであるため、簡単に密封包帯療法(ODT)を行うことができます。関節などの屈曲するところにも簡単に貼ることができます。すでに薬が均一になっているため、薬の使用量をコントロールしやすくなっています。貼付部位が目立たないという利点もあります。

 

 

ドレニゾンテープの使い方



ドレニゾンテープは、様々な疾患による皮膚の炎症に適応があります。
ちょうど良い大きさにカットして使用します。患部を清潔にし、よく乾燥させてから貼り付けます。12~24時間で交換します。交換する際も、清潔にして乾燥させるようにします。

 

効能・効果は以下の通りです。

湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症,ビダール苔癬を含む),結節性痒疹(固定蕁麻疹を含む),乾癬,掌蹠膿疱症,扁平紅色苔癬,アミロイド苔癬,環状肉芽腫,光沢苔癬,慢性円板状エリテマトーデス,フォックス・フォアダイス病,肥厚性瘢痕・ケロイド,尋常性白斑,シャンバーグ病,悪性リンパ腫(菌状息肉症の紅斑・扁平浸潤期等)

 

 



注意点

細菌などに感染した部分には使用してはいけません。ステロイド外用薬は、炎症抑える一方で免疫反応を抑えてしまうため、感染がある部位では症状が悪化してしまうことがあるためです。また、抗炎症作用により、細菌が増えていることに気が付かず、後で症状が悪化することもあります。

やむを得ず感染部位に使用する場合は、医師の判断で抗菌薬や抗真菌薬と一緒に使用するなどします。
患部がジュクジュクしているなど、湿潤型の皮膚炎にも使用しないようにします。

 

 

まぶたへの使用

ステロイド薬が目に作用すると眼圧を上昇させてしまうことがあります。長期間にわたり大量のステロイド薬を内服したり、目の周囲に使用することで眼圧が上昇し緑内障を発症することがあります。そのため、まぶたの皮膚炎などに使用する際には、眼圧の上昇に注意が必要です。医師の処方でまぶたに使用することがあり得ますが、自己判断でまぶたに使用してはいけません。

 

 

まとめ

・ドレニゾンテープはステロイド薬を含有するテープ剤です。
・ちょうど良い大きさにカットして使用することで、外用薬の効果を高める密封包帯療法(ODT)を簡単に行うことができます。

 

参考資料:ドレニゾンテープ インタビューフォーム

*医薬品の使用に当たっては、担当の医師、薬剤師等の指示に従って下さい。

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