デュアック配合ゲルは、2種類の有効成分が配合されたニキビの塗り薬です。皮膚科で処方してもらう事が出来ます。
2週間から12週間で効果が出る一方で、皮膚の乾燥などの副作用に注意が必要なニキビ治療薬です。
この記事では、デュアック配合ゲルの効果と副作用などについて解説します。
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デュアックとベピオゲルの違い
デュアック配合ゲルには、過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンという2種類の有効成分が配合されています。過酸化ベンゾイルはベピオゲルの有効成分です。クリンダマイシンは、ダラシンTゲルなどの有効成分です。つまり、デュアック配合ゲルはベピオゲルとダラシンTゲルを合わせたものです。
過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)
ニキビは毛穴に皮脂がたまり、そこにアクネ菌が増殖することで炎症が生じます。このように、毛穴に皮脂が詰まった状態を面皰といいます。
過酸化ベンゾイルは、皮脂が詰まった毛穴にある角質をはがして、毛穴のつまりを改善する効果があります。
アクネ菌に対する抗菌作用もあります。過酸化ベンゾイルは脂溶性なのアクネ菌の細胞膜に留まります。そして、アクネ菌の構成成分を分解していくことでアクネ菌を退治していきます。
クリンダマイシン(ダラシンTゲル)
クリンダマイシンにも抗菌作用があります。アクネ菌の細胞の中ではタンパク質がつくられています。クリンダマイシンは、アクネ菌の細胞の中にあるリボソーム50Sサブユニットという酵素にくっつきます。この酵素がタンパク質をつくるのを邪魔することで、アクネ菌の増殖を抑制します。
相乗効果
2種類の成分による相乗効果が期待できます。ニキビの炎症の悪化を防ぎます。また、耐性菌にも効果を発揮します。抗菌薬は1種類のみを使う場合には、薬が効きにくい耐性菌ができやすくなります。それに対して、2種類の薬が配合されているデュアック配合ゲルは耐性菌にも効果を発揮します。
1 週間で治る?
治るまでにどれくらいの期間がかかるかは気になるところです。
国内の臨床試験では、12週間の使用での効果が比較されています。その結果、使用開始後2週間で炎症性皮疹(ニキビ)の数が56.3%減ることが確認されています。12週間の使用では炎症性皮疹(ニキビ)の数が81.0%減りました。
効果が出るまで根気よく使いましょう。2週間ほどで徐々に効果が出ることが期待できます。一方、12週間以上の使用はできません。それ以上の期間だと、効果と副作用の試験が行われていないからです。12週間使用して効果が出ない場合は、他の薬を検討する必要があるので医師に相談しましょう。
乾燥などの副作用
デュアック配合ゲルに乾燥や赤み、皮膚がはがれるなどの副作用があります。10人に1人くらいの人が、皮膚が乾燥するという副作用が出ます。また、かぶれやかゆみ、赤み、皮膚がはがれるなどの副作用は、それぞれ20人に1人くらいの割合で表れます。(乾燥9.8%、接触皮膚炎6.8%、紅斑5.8%、皮膚剥奪5.8%、掻痒症5.2%)
特に、過酸化ベンゾイルに酸化作用があるため皮膚を刺激してしまいます。効果を期待して塗布しすぎると余計に副作用が出やすくなります。
日光に当たってはいけない?
デュアック配合ゲルによって光アレルギーが起こるわけではありません。過酸化ベンゾイルの皮膚刺激によって皮膚が敏感になるために、皮膚が紫外線にも弱くなってしまいます。日光や紫外線にあたることはなるべく避けるようにしましょう。
1日1回使用する
国内では1日1回の用法で承認された薬です。1日1回、洗顔後に患部に塗布します。1日2回使用すると副作用が出やすくなることが分かっています。また、たくさん塗っても上乗せ効果は期待できません。
何度も塗布したからといって効果が高まるわけではなく、かえって副作用が出てしまいますので、1日1回の用法を守りましょう。
まとめ
・デュアック配合ゲルはベピオゲルとダラシンTゲルを合わせたものです。
・2種類の成分による相乗効果が期待でき、耐性菌にも効果を発揮します。
・2週間ほどで徐々に効果が出ることが期待できますが、12週間以上の使用はできません。
・デュアック配合ゲルに乾燥や赤み、皮膚がはがれるなどの副作用があります。
・何度も塗布したからといって効果が高まるわけではなく、かえって副作用が出てしまいますので、1日1回の用法を守りましょう。
参考資料:デュアック配合ゲル添付文書、インタビューフォーム
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