梅雨から夏の時期になると、ブヨに刺される方が出てきます。
・ブヨに刺されやすいのは、渓流沿いや高原などの水がきれいな所です。
・ブヨに刺されないために、長そでの服を着て皮膚を露出しないようにして、しっかり虫よけスプレーを使いましょう。
・ブヨに刺されたらステロイド外用薬を塗りましょう。
この記事では、ブヨに刺されないための対策と、刺されてしまったときの対処法を紹介します。
蚊よりもひどい症状に
ブヨに刺されているときは、痛みやかゆみをほとんど感じません。そのため、ほとんどの人は刺されたときは気づきません。刺されてから半日くらい経つと赤く腫れてかゆくなるので、ブヨに刺されたことに気づきます。
腫れは蚊よりもひどくなります。かゆみは1~2週間ほど続きます。
水がきれいな所で刺される
ブヨはきれいな水がある場所に生息しています。5~10月の暖かい時期の、日の出や日没の時間帯に襲来します。
そのため、キャンプ場やゴルフ場などでブヨに刺される人が多くいます。アウトドアを楽しむ方はしっかりと対策をして出かけるようにしましょう。
ブヨに刺されないために
皮膚を露出しているとブヨに刺されやすくなりますので、長そでの服を着て皮膚を露出しないようにしましょう。薄手の衣類の上からもさす場合があるので注意しましょう。
虫よけスプレー(ディート配合)
強力なのは、ディートを配合した虫よけスプレーです。幅広い効果があり、蚊、ブヨ、アブ、ノミ、イエダニ、マダニ、サシバエ、トコジラミ(ナンキンムシ)、ツツガムシの忌避の効果があります。
高濃度になると、効果の持続時間が長くなりますが、効果が強力になるわけではありません。長時間、屋外にいる場合などにおすすめです。
注意点は、合成樹脂を溶かしてしまうことがあるということです。女性の場合は、ストッキングを溶かしてしまうことがあります。特に高濃度の虫除けを使用する場合には注意が必要です。
年齢制限があり、12%までのディートは6カ月未満の乳児には、30%のディートは12歳未満の小児には使用できないので注意しましょう。
虫よけスプレー(イカリジン配合)
子供に使えるのは、イカリジン配合の虫よけスプレーです。ディートに比べると、効果を発揮する虫の種類が少なくなります。イカリジンが効果を発揮するのは、蚊の成虫、ブヨ、アブ、マダニです。
ブヨに対する効果はディートと変わりません。効く虫の種類は少ないですが、きちんと効果があります。
イカリジンも、高濃度になると持続時間が長くなりますが、効果が強力になるわけではありません。
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ブヨに刺されてしまったら
虫刺されには、市販のかゆみ止めや炎症を抑えるステロイド外用薬を使います。
ブヨに刺されると症状がひどくなるため、炎症を抑える強めのステロイド外用薬を使うのが基本です。市販薬では、フルコートfやベトネベートが強めのステロイド外用薬です。
市販薬で治らないときは病院を受診しましょう。医師は、市販薬よりも強いステロイド外用薬を処方できます。症状がひどい場合は、塗り薬だけでなく、抗ヒスタミン薬やステロイド薬の飲み薬が処方されます。
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ポイズンリムーバーは効果的?
ポイズンリムーバーは、蜂に刺されたときなどに毒液を絞り出すのに効果的です。
ブヨに刺されたときにポイズンリムーバーが効果的かは意見が分かれるところです。ブヨに刺されてもすぐには気づきません。気づいたときには毒液を絞り出すのは難しいと思われるため、ポイズンリムーバーはあまり効果がないかもしれません。
そうは言っても、蜂毒を吸い出すのに効果的ですので、キャンプや登山に行く方は一つ持っておくべきなのは間違いありません。
まとめ
・ブヨに刺されると、腫れは蚊よりもひどくなり、かゆみは1~2週間ほど続きます。
・ブヨに刺されやすいのは、渓流沿いや高原などの水がきれいな所です。
・ブヨに刺されないために、長そでの服を着て皮膚を露出しないようにして、しっかり虫よけスプレーを使いましょう。
・ブヨに刺されたらステロイド外用薬を塗りましょう。