ステロイドの塗り薬は、強力に炎症を抑える作用があります。一番の注意点は、菌やウイルスなどの感染が原因の場合には使用できないことです。水虫やとびひなどには使えません。
症状に合った強さのステロイドを使う必要があります。市販のステロイドで一番の強いのは、フルコートfとベトネベートです。一番と言っても二つあります。この二つはほぼ同程度です。
ステロイドとは
ステロイドは、強力に炎症を抑える薬です。皮膚の過剰な免疫を抑えることで、炎症を抑えます。
短期間で効果を発揮して、腫れや赤み、かゆみなどの症状を改善します。
アトピー性皮膚炎などの重症の皮膚炎から、虫さされなどの軽症の皮膚炎など幅広い皮膚炎に使います。
ステロイドが適さないこともある
菌やウイルスなどの感染が原因の場合は、ステロイドは使用できません。ステロイドは免疫を抑えてしまうからです。免疫を抑えることで、菌やウイルスに対する抵抗力が弱くなり症状が悪化してしまいます。
ステロイドが使えない代表的な症状
・水虫、いんきんたむし、カンジダ
真菌が原因なので、ステロイドは使用できません。
・ヘルペス、帯状疱疹
ウイルスが原因なので、ステロイドは使用できません。
・とびひ、にきびなど
菌が原因なので、ステロイドは使用できません。
ステロイドの強さ
ステロイドは、効果の強さによって以下の5段階にランク分けされています。
・ストロンゲスト(最も強い)
・ベリーストロング(非常に強い)
・ストロング(強い)
・マイルド(穏やか)
・ウィーク(弱い)
炎症の状態に応じて使い分けをします。
副作用を恐れて症状がひどいのに弱いステロイドを使用する方がいますが、それはおすすめできません。
症状が改善せず、長期間ステロイドを使用することになってしまいます。
症状に合った強さのステロイドを使用して、早めに炎症を抑えることが大切です。
市販薬で一番強いステロイド
ベリーストロングとストロンゲストのステロイドは市販されていません。したがって、市販されているステロイドで最も強力なのはストロングです。具体的にはフルコートf(フルオロシノロンアセトニド)とベトネベート(ベタメタゾン吉草酸エステル)が、市販薬で最も強力なステロイドということになります。
市販薬の中で最も強力なステロイド
以下の成分が市販薬で最も強力なステロイドです。
・フルオロシノロンアセトニド
商品名:フルコートf
・ベタメタゾン吉草酸エステル
商品名:ベトネベート
まとめ
・ステロイドは強力に炎症を抑える薬です。
・菌やウイルスなどの感染が原因の場合には使用できません。
・症状に合った強さのステロイドを使用しましょう。
・市販薬で最も強いステロイドはフルオロシノロンアセトニドとベタメタゾン吉草酸エステルです。