皮膚科系

【発毛】ミノキシジルとフィナステリドの併用

この記事はプロモーションを含みます。

 

リアッププロペシアを併用するケースがあります。
併用で副作用が増強されることを心配する方がいます。

ミノキシジルは第一類医薬品

ミノキシジルリアップとして販売されてきましたが、最近になりスカルプDメディカルミノキ、リグロEX、ミノアップなどが発売されています。

 

ミノキシジルはアメリカではロゲインという商品名で販売されています。

ロゲインを使用中に循環器系の症状での死亡例が出たことなどの経緯があるために、第一類医薬品となっているようです。

 

実際には、ミノキシジルとの循環器系疾患の因果関係は証明されていません。

リアップを販売する大正製薬のサイトにはこう書いてあります↓

 

(1)市販後調査の統計学的なデータ
ファルマシア・アップジョン社は米国において、ミノキシジル外用薬の使用者群と未使用者群との発売後の比較調査を行っております。発売後の様々な症状の発生数は、皮膚系の症状以外は全て、むしろミノキシジル外用薬を使用していない群の方が多く記録されております。米国では、このデータから「ミノキシジル外用薬と心筋梗塞などの循環器系の疾患との関連性は、疫学的・統計学的に見て、ない」と評価されています。
(2)ミノキシジルの薬理作用と経皮吸収率
心筋梗塞は血管が細くなったり血管に血栓がつまって、血の流れを止めることによって起こります。ミノキシジルは、もともと内服剤であり「血管拡張の薬理作用」があるとされておりますが、これはむしろ心筋梗塞の原因とは相反することです。また、ミノキシジル外用薬の経皮吸収率は約1%と低く、平均血中濃度も、血圧などにいくらかの影響が見られる濃度に比べてもはるかに低い状況です。
(3)世界86カ国、12年間の販売実績
ミノキシジル外用薬は、現在世界86カ国で発売され、すでに25カ国では大衆薬としても発売、1000万人以上の方々に愛用されている製品で す。米国においても1988年8月に発売され、すでに12年間の実績が蓄積されています。 剤型についてはリアップは1%のローション剤であるのに対し、海外では2%と5%のローション剤、ゲル剤であります。海外及び日本での臨床試験において、循環器系の症状をはじめとする重い副作用は発現しておりません。発売後、米国においても、それ以外の各国においても、これまで何の問題も起こっておりません。

 

因果関係も確認されてなく、経皮吸収であることから、循環器系に与える影響は小さいと思われます。

 

それでも、血管拡張作用という循環器系への作用があるので、循環器系の既往歴のある人は医師に報告しながら使用するのがベターになるでしょう。



ミノキシジルの副作用

外用薬ですので、皮膚症状の副作用には注意が必要です。

血管拡張作用があることから血圧の変化には注意が必要です。

 

リアップX5の説明書には、以下の症状が出た場合に、医師又は薬剤師に確認するようにとの記載があります。

皮膚:頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、装用部位の熱感等
精神神経系:頭痛、気が遠くなる、めまい
循環器:胸の痛み、心拍数が速くなる
代謝系:原因の分からない急激な体重増加、手足のむくみ

リアップX5 説明書

 



ミノキシジルとフィナステリドの副作用が増強される?

まず、この二つの薬は全く異なるアプローチをする薬なので、併用が可能です。

プロペシアの添付文書にも、ミノキシジルとの相互作用の記載はありません。

薬物相互作用
(1)オメプラゾールとの併用 健康成人(CYP2C19のExtensiveMetabolizer)にフィナステリド 1mgを1日1回3日間反復経口投与し、投与3日目は同時にオメプ ラゾール20mgを単回経口投与した際、オメプラゾールの血漿中薬物 動態における薬物相互作用は認められなかった。21)
(2)他剤との併用(海外試験成績) フィナステリド5mg(注)あるいは10mg(注)とアンチピリン、プロプラ ノロール、ジゴキシン、グリベンクラミド、ワルファリン並びにテオ フィリンとの併用時に、各併用薬の血漿中薬物動態における薬物相互 作用は認められなかった。22)

二つの薬で起こりえる副作用も異なるので、副作用が強く出てしまうということも考えられません。

ミノキシジルの経皮吸収率が1%なので、ほとんど血液中に入ることもありません。

 

二つの薬の併用で副作用が強くなることは考えられません。

 

まとめ

ミノキシジルには、血管拡張作用という循環器系への作用があるので、循環器系の既往歴のある人は医師に報告しながら使用するのがベターです。

ミノキシジルは外用薬ですので、皮膚症状の副作用には注意が必要です。

ミノキシジルとフィナステリドは異なるアプローチをする薬なので、併用が可能です。

プロペシアの添付文書にも、ミノキシジルとの相互作用の記載はありません。

*医薬品の使用に当たっては、担当の医師、薬剤師等の指示に従って下さい。

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