【副作用】血圧の薬で逆流性食道炎になる?

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逆流性食道炎

逆流性食道炎では、食道に胃酸が上がってくることでむねやけなどの症状が出てきます。 

 

逆流性食道炎は年齢を重ねるとともに生じやすくなります。

胃の入り口付近の筋肉が弱まることによって、胃酸が逆流してしまうことがあります。

 

また、脂肪の多い食事や、食後すぐに横になるなどの体位が影響します。


カルシウム拮抗薬

血圧の薬を服用中に逆流性食道炎になってしまうことがあります。

 

血圧の薬にはさまざまな種類があります。

特にカルシウム拮抗薬と呼ばれる血圧の薬で逆流性食道炎が起こることがあります。

 

カルシウム拮抗薬の代表的なものは以下の通りです。

・ノルバスク(アムロジピン)
・アダラート(ニフェジピン)
・アテレック(シルニジピン)
・カルブロック(アゼルニジピン)
・コニール(ベニジピン)

 

カルシウム拮抗薬を含む配合薬の代表的なものは以下の通りです。

・エックスフォージ(アムロジピン+バルサルタン)
・レザルタス(アゼルニジピン+オルメサルタン)
・ユニシア(アムロジピン+カンデサルタン)
・カデュエット(アムロジピン+アトルバスタチン)


カルシウム拮抗薬の副作用

カルシウム拮抗薬は禁忌が少なく、よく使用される高血圧治療薬です。

副作用としては、むくみや動機などの循環器系の副作用が知られています。

下痢、便秘、吐き気などの消化器系の副作用も報告されています。

一方で、副作用としての逆流性食道炎については、頻度が少ないためあまり知られていません。

カルシウム拮抗薬による逆流性食道炎

カルシウム拮抗薬は、食道と胃のつなぎ目の筋肉(下部食道括約筋)をゆるめてしまうことが知られています。

もともとこの筋肉が弱っている人がカルシウム拮抗薬を服用すると、さらに筋肉がゆるんでしまい、胃酸が逆流することがあります。


H2ブロッカーは効くのか

通常の逆流性食道炎には、ガスターなどのH2ブロッカーなどが効果的です。

ところが、カルシウム拮抗薬による逆流性食道炎には、ガスターなどのH2ブロッカーが効かないことがあります。

その場合は、ほかの高血圧治療薬に変更することが必要と思われます。

 

血圧の薬を服用していて、胃酸が上がってくる症状が出た場合は、市販の胃薬を使用するのではなく、医師に相談しましょう。


まとめ

・血圧の薬によって逆流性食道炎の症状が出ることがあります。
・逆流性食道炎を引き起こすことが知られているのは、カルシウム拮抗薬と呼ばれる血圧の薬です。
・カルシウム拮抗薬による逆流性食道炎の場合は、胃薬が効かない可能性があるので、医師に相談する必要があります。

参考資料:宮崎医学会誌24:158~160,2000