「ビソプロロール錠2.5mg 0.5錠 56日分」という処方が来ました。28錠を半錠に割らなければいけません。でも、この処方の場合、自家製剤加算を取れません。ちなみに在庫していたのは、ビソプロロール錠2.5mg「日医工」。
半錠分割の際の自家製剤加算
錠剤を半錠に分割する際に自家製剤加算を取ることができます。ただし、それには条件があり、加算を取れないケースが多々あります。今回のビソプロロール錠2.5㎎も加算を取れません。
加算の条件は以下の2点です。
①錠剤に割線がある
②分割した規格のものが既製品では存在しない
割線があるってことは、半分に割ることを想定した製剤だっていう事ですよね。しかも、半分の規格がないってことは、薬局で作ってねっていう事ですよね。この二つの条件を満たしている場合、自家製剤加算を取れます。
ビソプロロールは1.25㎎錠の規格がないし、割線がない
ビソプロロール錠2.5㎎はよく0.5錠の処方が出る薬です。
ビソプロロール錠は、存在する規格は、0.625㎎錠、2.5mg錠、5㎎錠です。1.25㎎錠という規格がありません。
1.25㎎錠があれば、半錠にする作業を省けるのにな。もしくは、割線を付けてくれれば加算を取れるのに、と思ってしまいます。
ちなみに、0.625mg錠と5mg錠には割線が入っています。何か意図的なものを感じる…
割線がないために自家製剤加算が取れない薬はほかにも
割線がないために加算が取れないものには以下のようなものがあります。(他にもあるかもしれません。)
アルプラゾラム錠0.4㎎「アメル」
ロフラゼプ錠1mg「トーワ」
半分の規格を製造しないなら割線を入れてほしいものです。
他のジェネリックに変更すれば加算が取れる場合も
ビソプロロールの場合、ビソプロロール2.5mg錠「JG」には割線がありました。これを取り寄せて、次回から加算を取ることも検討できます。
アルプラゾラムの場合も、アルプラゾラム錠0.4mg「サワイ」に割線がありました。こちらも、サワイを採用して加算を取るという事も出来るのかな。
そのために在庫を取り寄せる手間と時間がかかりますが。
まとめ
一般に、錠剤は半錠にする場合は、①錠剤に割線があり、②分割した規格のものが既製品では存在しないときに自家製剤加算を取ることができます。