目はどのようにピントを合わせるのでしょうか。
目には、"レンズ"と"レンズを調節する仕組み"があります。
この"レンズ"が水晶体、"レンズを調節する仕組み"が毛様体筋です。
毛様体筋が水晶体を引っ張ったり緩めたりすることで、ピントを調節しています。
毛様体筋が水晶体を引っ張るとレンズである水晶体の厚みが増します。
水晶体の厚みが増すことで、近くにピントが合います。
その反対に、毛様体筋が緩んで水晶体を引っ張るのをやめると、水晶体は薄くなります。
水晶体が薄くなることで、遠くにピントが合います。
疲れ目の原因
ピントを合わせる筋肉に負担がかかると、疲れ目になります。
つまり、毛様体筋を酷使する事により、ピント調節機能が低下してしまうのです。
例えば、パソコンやスマホのの使いすぎて、近くにピントを合わせた状態が続くと、毛様体筋が緊張した状態が続きます。
毛様体筋に負担がかかり続けることで、ピント調節ができなくなってしまいます。
また、ドライアイや老眼を放置しても、目に負担が掛かります。
疲れ目の目薬は?
毛様体筋が疲れることで疲れ目になることが分かりました。
つまり、ピントを合わせる筋肉に負担が掛かることで疲れ目になります。
そこで効果的なのが、ネオスチグミンという成分です。
ネオスチグミンはコリンエステラーゼ阻害薬に分類されます。
市販の目薬にもネオスチグミンが配合されているものがあります。
コリンエステラーゼは、アセチルコリンを分解する酵素です。
ネオスチグミンは、コリンエステラーゼがアセチルコリンを分解するのを邪魔します。
それにより、神経のアセチルコリンの量を増やします。
アセチルコリンは、神経伝達物質の一つで毛様体筋を収縮させます。
ネオスチグミンによってアセチルコリンが増えて、毛様体筋が働くようになり、ピント調節機能を回復します。
まとめ
疲れ目は、水晶体を調節している毛様体筋が疲れることで起こります。
ネオスチグミンという成分によって、毛様体筋の働きが回復して疲れ目は改善します。
市販の目薬を選ぶときは、ネオスチグミンが含有されているかチェックしてみましょう。
他にも、ビタミンB12を含有した目薬も疲れ目に効果的です。