アルロイドG内用液は、胃粘膜保護を目的として使用される薬です。
緑色のどろっとした液体です。
薬局では、端数の在庫に困ることがあります。
この記事では、アルロイドG内用液の効果と、端数の在庫の取り扱いについてまとめます。
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アルロイドG内用液とは
アルロイドG内用液の成分はアルギン酸というアミノ酸です。
アルギン酸は昆布や藻などの褐藻類に含まれます。アルギン酸は水に溶かすと、ドロッとした粘性のある液体になります。止血作用、粘膜保護作用があることが知られています。
1833年、イギリスのE.C.C.Stanfordは、褐藻類を弱いアルカリで処理して粘稠な水溶液を得、これに酸を加えるときに生じる弾力性のある析出物をアルギン酸と名付けた。アルギン酸は海藻のうち褐藻類に特有で、その含量は種類、季節により一定しないが、約20%程度含まれている。アルギン酸はD-マンヌロン酸とL-グルロン酸の共重合体であり、そのナトリウム塩は水に溶けて極めて粘稠な液となる。共成製薬株式会社(現:カイゲンファーマ株式会社)では上部消化管出血に対する止血作用及び粘膜保護作用に注目し、消化性潰瘍用剤としてアルギン酸ナトリウムの5%内用液剤を開発した。
インタビューフォームより
主に胃粘膜保護する効果を目的として使用されます。粘性のある液体で、嚥下困難の方にも服用しやすい薬です。
効能・効果
下記疾患における止血及び自覚症状の改善
胃・十二指腸潰瘍、びらん性胃炎
逆流性食道炎における自覚症状の改善
胃生検の出血時の止血添付文書より
開封後の期限
アルロイドG内用液は200mLと600mLの製品があります。そんため、処方が200mL単位ではないことが場合に、端数が在庫として残ってしまいます。
開封し冷所に保管した在庫はいつまで使用できるでしょうか。
インタビューフォームには、「速やかに使用すること」としか書かれていません。
使用期限:製品ラベル及び外箱に表示。使用期限内であっても、開封後はなるべく速やか
に使用すること。インタビューフォーム
そこで、メーカーに問い合わせたところ、「開封後は1ヶ月以内に使用して下さい」との回答でした。
残りを1か月以内に使用するためには、2~3週間以内に新たにアルロイドG内用液の処方が出る必要があります。門前薬局などので、アルロイドG内用液を継続している方が複数いない限り、かなりの在庫が破棄になってしまうのが現実です。
まとめ
・アルロイドG内用液の成分はアルギン酸というアミノ酸で、主に胃粘膜保護する事を目的として使用されます。
・未開封の物は室温保存ですが、開封後は冷所で保存する必要があります。
・開封後は1ヶ月以内に使用する必要があります。
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