ジェネリック医薬品は、服用のしやすさなど付加価値のある製剤が多くあります。
アルダクトンA錠25mgには割線がありませんが、ジェネリック医薬品のスピロノラクトン錠25mgの「テバ」と「NP」には割線があります。
アルダクトンA錠には割線がない
アルダクトンA錠25mg0.5錠という処方の場合、自家製剤加算は取れるのか。
答えは、「取れない」
アルダクトンA錠25mgには割線がないため、自家製剤加算は取れない。もちろん、加算は取らずいわばサービスで半錠にして患者さんには交付する。患者さんが服用しやすい形に調剤するのが薬剤師の仕事なので当然のことです。
半錠分割の際の自家製剤加算
錠剤を半錠に分割する際には、自家製剤加算を取ることができるか確認が必要です。自家製剤加算をとるための要件は以下の2点です。
①錠剤に割線がある
②分割した規格のものが既製品では存在しない
アルダクトンA錠には、12.5mgはないため、②には該当する。しかし25mg錠には割線がない。つまり、①には該当しないため、自家製剤加算は取れない。
スピロノラクトン錠25mg「日医工」にあるのは割線?
私の勤務する薬局にはスピロノラクトン錠25mg「日医工」が在庫している。そして、スピロノラクトン錠25mg「日医工」には、”割線のような線”がある。
でも、添付文書を確認すると「割線」であるという記載はない。添付文書に記載がないため、スピロノラクトン錠25mg「日医工」にあるのは割線模様ということになる。これを、半錠に分割して自家製剤加算を取ると、返礼になる可能性がある。
スピロノラクトン錠25mgの「テバ」と「NP」には割線あり
スピロノラクトン錠25mg「テバ」の添付文書には以下の記載がある。
淡黄かっ色の片面1/2割線入り素錠
スピロノラクトン錠25mg「NP」の添付文書にも以下の記載がある。
白色の割線入り素錠
この二つの製剤には割線があるということになる。
スピロノラクトン錠には12.5mg錠はない。(保険薬辞典平成30年4月版で確認)
この二つについては、自家製剤加算を算定できるという結論になる。