胃腸と肝臓の病気

【新薬】モビコール配合内用剤の慢性便秘症への効果とは

2018年12月7日

モビコールは、海外では以前から使用されていいる薬です。

日本でも、腸管洗浄のために使用されてきた薬です。




 

モビコールの成分

モビコールの成分は、マクロゴールと電解質です。

添付文書の記載はこちら↓

成 分 1 包(6.8523g)中
マクロゴール4000  6.5625g
塩化ナトリウム  0.1754g
炭酸水素ナトリウム  0.0893g
塩化カリウム  0.0251g

 

マクロゴールが主成分として効果を発揮します。

マクロゴールは、軟膏の基材としても使用されている成分です。

水分を保つ作用があり、それにより便中の水分量が増えます。

腸からの水分の吸収を減らすということです。

それにより、便の水分量が増えるとともに便自体の量も増えます。

便の量が増えるので、自然と腸の動きを活発化します。

その結果、水分が保たれた柔らかい便が排泄されます。

 

ポイント

  • 水分保持
  • 便の軟化・増大
  • 腸の運動活発化
  • 便の軟化




電解質も配合されているということは?

ナトリウムなど電解質が配合されています。

水分吸収が抑えられることによる電解質のバランスを保つため、ということです。

あれ?でも大抵の日本人は塩分摂りすぎなんだから良くない?と思うのは私だけじゃないはずです。

ナトリウムの吸収を抑えるのなら、高血圧治療薬として応用できないのでしょうか。

でも電解質はナトリウムだけじゃないし、低血圧の人も服用しますから、やっぱり必要なのでしょうね。

そもそも、これは高血圧じゃなくて、便秘の薬です。




飲み方は?

【用法及び用量】は以下の通り↓

本剤は、水で溶解して経口投与する。
通 常、 2 歳 以 上 7 歳 未 満 の 幼 児 に は 初 回 用 量 と し て1 回 1 包を 1 日 1 回経口投与する。以降、症状に応じて適 宜 増 減 し、 1 日 1 ~ 3 回 経 口 投 与、 最 大 投 与 量 は1 日量として 4 包まで( 1 回量として 2 包まで)とする。
ただし、増量は 2 日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1 日量として 1 包までとする。

通 常、 7 歳 以 上12歳 未 満 の 小 児 に は 初 回 用 量 と し て1 回 2 包を 1 日 1 回経口投与する。以降、症状に応じて適 宜 増 減 し、 1 日 1 ~ 3 回 経 口 投 与、 最 大 投 与 量 は1 日量として 4 包まで( 1 回量として 2 包まで)とする。
ただし、増量は 2 日以上の間隔をあけて行い、増量幅は1 日量として 1 包までとする。

通常、成人及び12歳以上の小児には初回用量として1 回 2 包を 1 日 1 回経口投与する。以降、症状に応じて
適 宜 増 減 し、 1 日 1 ~ 3 回 経 口 投 与、 最 大 投 与 量 は1 日量として 6 包まで( 1 回量として 4 包まで)とする。
ただし、増量は 2 日以上の間隔をあけて行い、増量幅は
1 日量として 2 包までとする。

長いですね。

特に用量を読み解くのが大変です。

 




 

 

用量のポイント

  • 幼児は1回1包で、1回量のMAXは2包、1日量のMAXは4包
  • 小学生は1回2包で1回量のMAXは2包、1日量のMAXは4包
  • 大人は1回2包で1回量のMAXは4包、1日量のMAXは6包

用法のポイント

水に溶かして服用します。

水以外にも、冷たいジュースなどに溶かしてもOKです。

水じゃなくてもいいっていうのは良い点ですが、毎回溶かして飲むのは大変そうですね。




副作用は

モビコールの便の水分を増やすという作用は、酸化マグネシウムと似ています。

酸化マグネシウムと異なるのは、マクロゴール自体は腸から吸収されないという点です。

高分子化合物、つまり分子が大きいので腸の膜を通過しないのです。

そのため、目立った副作用は見当たりません。

便秘薬なので、効き過ぎて下痢になることはあるので、そこは注意が必要です。

アナフィラキシーショックという激しいアレルギー反応の記載がありますが、これはどんな薬でも起こりうることです。

 

禁忌

禁忌の欄には、炎症性腸閉塞など腸疾患が挙げられています。

炎症性腸疾患の方は基本的に使用できません。

 

まとめ

  • モビコールは、便の水分量を増やす薬です。
  • 用量に注意が必要です。
  • 水以外に、冷たいジュースでも服用可能です。
  • 腸管から吸収されないので、副作用は少ないです。
  • 炎症性腸疾患の方は禁忌です。

*医薬品の使用に当たっては、担当の医師、薬剤師等の指示に従って下さい。

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