【漢方】抑肝散加陳皮半夏はどんな症状に効く?抑肝散との作用の違いは?

この記事は約3分で読めます。

 

成分の違いは?

まず、成分の違いを見てみると、抑肝散に陳皮と半夏が加えられた成分になっています。名前の通りですね。

多少の成分量に多少の違いがありそうですが、抑肝散としての成分量に違いは全くありません。

ツムラの場合、抑肝散に半夏5.0gと陳皮3.0gが加えられた組成です。

 

抑肝散の成分

ツムラ抑肝散エキス顆粒の成分は以下の通りです。

ソウジュツ4.0g

ブクリョウ4.0g

センキュウ3.0g

チョウトウコウ3.0g

トウキ3.0g

サイコ2.0g

カンゾウ1.5g

 

抑肝散加陳皮半夏の成分

ツムラ抑肝散加陳皮半夏の成分は以下の通りです。

ソウジュツ4.0g

ブクリョウ4.0g

センキュウ3.0g

チョウトウコウ3.0g

トウキ3.0g

サイコ2.0g

カンゾウ1.5g

チンピ3.0g

ハンゲ5.0g

 

 

ちなみに、半夏と陳皮が加えられたからといって、一回の服用量が変わることはありません。

どちらも、1回量は2.5gです。

生薬成分としては、3.25gから4.5gに増えています。陳皮と半夏がプラスされた分です。でも、添加物の量で調節してあるので、服用する量には変化はありません。

どちらにも添加物として、ステアリン酸マグネシウムと乳糖が使用されています。

 

 

効能効果は同じ

添付文書の効能効果の記載も全く同じです。(ツムラの場合)

効能又は効果は以下の通りです。

虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の症状:

神経症、不眠症、小児夜なき、小児間疳症

 

どちらも効能効果は同じ表現です。

 

抑肝散はイライラや気分が高ぶって興奮している症状に効果的です。抑肝散加陳皮半夏にも同様の効果が期待できます。

不眠の方にも処方されますが、イライラなど気分の高ぶりによる不眠に対して、特に効果的です。

原因がイライラではなく、気持ちが落ち込んで眠れない場合には、ほかの薬の方が効果的な場合があります。

 

 

 

陳皮と半夏とは

抑肝散に陳皮と半夏が加えられたものが、抑肝散加陳皮半夏です。

では、陳皮と半夏とはどのような生薬なのでしょうか。

陳皮とは

ミカン科ウンシュウミカンの果皮を乾燥したものです。つまり、みかんの皮を乾燥したものが生薬の陳皮ということです。

芳香性健胃、駆風(くふう)、鎮吐(ちんと)、鎮咳(ちんがい)作用などがあります。

胃もたれなど、胃腸症状に効果があります。

咳などにも効果があります。

 

半夏とは

サトイモ科カラスビシャクの球茎の外皮を除いて乾燥したものです。

去痰(きょたん)、鎮吐(ちんと)、鎮静などに効果があります。

吐き気や、胃酸が上がってくるような症状に効果があります。

 

どのような人に抑肝散加陳皮半夏が使われるのか

抑肝散に胃腸症状を抑える成分が追加されたものが、抑肝散加陳皮半夏です。

抑肝散はセンキュウ、チョウトウコウ、トウキなどの成分によって胃腸症状が出ることが知られています。長期に服用している方では、胃もたれなどの症状が出ることがあります。

そこで、陳皮と半夏が胃腸保護作用によって抑肝散の胃腸症状を抑えることが知られています。

 

まとめ

抑肝散加陳皮半夏は、抑肝散を服用していて胃の調子が悪くなった方や、もともと胃が弱いけど抑肝散を服用したい方に適しています。