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【副作用】第二世代抗ヒスタミン薬の比較ー眠気の頻度は?

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第二世代抗ヒスタミン薬とは

抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンの作用を抑えることにより様々なアレルギー症状を抑える効果のある薬です。

その中でも、第二世代抗ヒスタミン薬は、1983年以降に発売された抗ヒスタミン薬のことです。
従来の抗ヒスタミン薬に比べて、眠気、口が渇くなどの副作用の少ないのが特徴です。

現在、花粉症などで服用されている抗アレルギー薬の大部分が第二世代抗ヒスタミン薬です。

有名なものでいうとアレグラアレジオンなどです。
この二つは、もともと処方せん医薬品でしたが、要指導医薬品、第一類医薬品として発売されました。
今では第二類医薬品になり、薬剤師がいなくても気軽に買える薬になりました。

最近でも、第二世代抗ヒスタミン薬の新薬が発売されていて、選択肢が広がっています。
ここ数年で発売されたものとしては、デザレックス、ルパフィン、ビラノアなどがあります。

ここでは、特に第二世代抗ヒスタミン薬の利便性と眠気の副作用に絞ってまとめてみます。

つまり、使いやすい薬かということと、眠くなりにくいか、ということです。

主な第二世代抗ヒスタミン薬を挙げていきます。

 



 

ビラノア

【効能・効果】
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
【用法・用量】
通常、成人にはビラスチンとして1回20mgを1日1回空腹時に経口投与する。
【眠気】
0.6%(675例中4例)

 

利便性

ビラノアは花粉症などによるアレルギー性鼻炎だけでなく、皮膚症状にも使用できます。
1日1回の服用で済みますが、空腹時に服用する必要があります。

眠気

眠気は0.6%と第二世代抗ヒスタミン薬の中でも、発現頻度が低くなっています。

 



 

デザレックス

【効能・効果】
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
【用法・用量】
通常、12 歳以上の小児及び成人にはデスロラタジンとして1 回5mg を1 日1 回経口投与する。

【眠気】
1.0%
(505例中5 例)

 

利便性

1日1回の服用です。
皮膚症状にも使用できます。

 

眠気

眠気の頻度は1.0%とかなり少なく、優秀な薬です。
評判の良い薬ですが、2019年1月に自主回収になってしまいました。
再度、流通するはずですが、花粉症の時期に出遅れることになりましたね。

 



 

ルパフィン

【効能・効果】
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒

【用法・用量】
通常、12歳以上の小児及び成人にはルパタジンとして1回10mgを1日1回経口投与する。

【眠気】
9.3%
(1059例中98例)

 

利便性

ルパフィンも鼻炎だけでなく皮膚症状にも使用できる点と、1日1回の服用なのが利点です。

 

眠気

眠気は9.3%で発現していますので、第二世代抗ヒスタミン薬としては頻度が高めです。

 



 

アレグラ

【効能・効果】
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、アトピー性皮膚炎)に伴うそう痒
【用法・用量】
通常、成人にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。
通常、7歳以上12歳未満の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回30mgを1日2回、12歳以上の小児にはフェキソフェナジン塩酸塩として1回60mgを1日2回経口投与する。
なお、症状により適宜増減する。

【眠気】
2.3%
(6809例中158例)

 

利便性

現在、最も使用されている抗ヒスタミン薬の一つです。
1日2回の服用ですが、症状に応じて調節できると考えると、メリットかもしれません。
第二類医薬品としても販売されています。

 

眠気

眠気は2.3%非常に低くなっています。
症例も多く、安心して使用できる抗ヒスタミン薬です。

 



 

アレジオン

【効能・効果】
気管支喘息、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹、そう痒を伴う尋常性乾癬
【用法・用量】
1.気管支喘息、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚痒症、痒疹、そう痒を伴う尋常性乾癬:
通常、成人にはエピナスチン塩酸塩として1回20mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
2.アレルギー性鼻炎:
通常、成人にはエピナスチン塩酸塩として1回10~20mgを1日1回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

眠気1.21%
(8443例中102件)

 

利便性

1日1回の服用です。
第二類医薬品としても販売されています。

 

眠気

1.21%と眠気はかなり出にくい薬です。
効果が持続することと眠気が出にくいことから、処方頻度も高い薬です。

 



 

ジルテック

【効能・効果】
〔成人〕
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症
〔小児〕
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒

【用法・用量】
〔10mg錠〕
通常、成人にはセチリジン塩酸塩として1回10mgを1日1回、就寝前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、最高投与量は1日20mgとする。
〔5mg錠〕
〔成人〕
通常、成人にはセチリジン塩酸塩として1回10mgを1日1回、就寝前に経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、最高投与量は1日20mgとする。
〔小児〕
通常、7歳以上15歳未満の小児にはセチリジン塩酸塩として1回5mgを1日2回、朝食後及び就寝前に経口投与する。

【眠気】
6.0%
(1396例中84例)

 

利便性

1日1の服用です。

コンタック鼻炎Zなど、市販薬にもなっています。

 

眠気

6.0%と第二世代抗ヒスタミン薬としては高い頻度です。
そのためか、寝る前の服用となっています。

 



 

ザイザル

【効能・効果】
〔成人〕
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症
〔小児〕
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒

【用法・用量】
〔成人〕
通常、成人にはレボセチリジン塩酸塩として1 回5 mgを1日1 回、就寝前に経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、最高投与量は1 日10mgとする。
〔小児〕
通常、7 歳以上15歳未満の小児にはレボセチリジン塩酸塩として1 回2.5mgを1 日2 回、朝食後及び就寝前に経口投与する。

 

傾眠5.2%

(1292例中67例)

 

利便性

ザイザルは、ジルテックを光学分割したものです。
ジルテックは同成分でも、立体構造が違うものが混在する成分でした。
その片方が薬効が高いことが知られており、薬効が高い方だけを取り出したものがザイザルです。

薬効が高い方だけになったので、用量が半分になり、その分、副作用も弱まることが期待されます。
当然、用法はジルテックと同じで1日1回の服用です。

 

眠気

5.2%となっています。

光学分割した割には、ジルテックと大差がありません。

 



 

クラリチン

【効能・効果】
アレルギー性鼻炎,蕁麻疹,皮膚疾患(湿疹・皮膚炎,皮膚そう痒症)に伴うそう痒

【用法・用量】
成人:通常,ロラタジンとして1 回10㎎を1 日1 回,食後に経口投与する。なお,年齢・症状により適宜増減する。
小児:通常, 7 歳以上の小児にはロラタジンとして1 回10㎎を1 日1 回,食後に経口投与する。

【眠気】
6.4%
(1653例中105件)

利便性

1日1回の薬です。
要指導医薬品としても販売されています。

要指導医薬品は市販薬ですが、薬剤師による販売が必要です。

 

眠気

6.4%と第二世代抗ヒスタミン薬の中では高めの頻度。

 



 

 

エバステル

【効能・効果】
蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚瘙痒症、アレルギー性鼻炎

【用法・用量】
通常、成人には、エバスチンとして1 回5 〜10mgを1 日1 回経
口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。

【眠気】
1.7%
(8349例中)

 

利便性

抗ヒスタミン作用だけでなく、ヒスタミン遊離抑制作用もある薬です。
1日1回の服用で利便性も高い薬です。

 

眠気

1.7%と第二世代抗ヒスタミン薬の中でも眠気の出にくい薬です。

 



 

アレロック

【効 能・効 果】
成人: アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴う瘙痒(湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚瘙痒症、尋常性乾癬、多形滲出性紅斑)
小児: アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚瘙痒症)に伴う瘙痒
【用 法・用 量】
成人: 通常、成人には1回オロパタジン塩酸塩として5mgを朝及び就寝前の1日2回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児: 通常、7歳以上の小児には1回オロパタジン塩酸塩として5mgを朝及び就寝前の1日2回経口投与する。
【眠気】
7.0%
9620例中674件

 

利便性

1日2回の服用です。
効果が高いという評判があり、処方頻度の高い抗ヒスタミン薬です。

 

眠気

7.0%と眠気の頻度は高めです。

 



 

タリオン

【効能・効果】
<成人>
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴う瘙痒(湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚瘙痒症)
<小児>
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚瘙痒症)に伴う瘙痒

【用法・用量】
<成人>
通常、成人にはベポタスチンベシル酸塩として1回10mgを1日2回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
<小児>
通常、7歳以上の小児にはベポタスチンベシル酸塩として1回10mgを1日2回経口投与する。

【眠気】
5.7%
(1446例中83件)

 

利便性

1日2回の服用です。

 

眠気

5.7%と高めです。

 

まとめ

第二世代抗ヒスタミン薬は眠気の出にくい薬ですが、その程度にはいくらか差があることがあることが分かります。

効果と眠気を代表とする副作用、利便性を考えて薬を選択することが多くなります。

特に市販薬を購入する際の参考になればと思います。

※データは添付文書より