【副作用】NSAIDs過敏症(アスピリン喘息)とは

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よく使用される解熱鎮痛薬の多くはNSAIDsに分類されます

NSAIDsとは、非ステロイド性抗炎症薬(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drug)の略です。
“エヌセイズ“と読みます。

NSAIDsは、副作用として、まれに喘息症状や蕁麻疹が出ることがあります。

NSAIDs過敏症とは

NSAIDs過敏症は、以前はアスピリン喘息と呼ばれていましたが、最近ではNSAIDs過敏症といいます。

NSAIDs過敏症の症状は喘息発作蕁麻疹に分けられます。

喘息発作も蕁麻疹も、同じ理由で生じると考えられています。

 



 

アラキドン酸カスケード

NSAIDsの服用で過敏症が起こるのはなぜでしょうか。

それは、ロイコトリエンという物質が増えるためと考えられています。

 

これには、アラキドン酸の代謝経路が関係しています。

アラキドン酸は、3つの経路で代謝されます。

つまり、アラキドン酸は3つの方法で壊されていきます。
これをアラキドン酸カスケードといいます。

 

 

アラキドン酸は、以下の3つの物質に変換されます。

①プロスタグランジンなど

②ロイコトリエンなど

③エイコサトリエン酸



 

 

 

① プロスタグランジンなど

アラキドン酸は、COXという酵素によってプロスタグランジンやトロンボキサンに変換されます。

NSAIDsは、COX5邪魔してプロスタグランジンの量を減らします。

 

② ロイコトリエンなど

リポキシゲナーゼという酵素によって別の物質に変換されます。
アラキドン酸は、ロイコトリエンリポキサンに変換されます。

 

③ エイコサトリエン酸

チトクロームP450(CYP)という酵素によって別の物質に変換されます。
アラキドン酸は、エイコサトリエン酸に変換されます。

 



 

ロイコトリエンが増加

NSAIDsは、プロスタグランジンができる経路を邪魔します。

その結果、ほかの経路が強まります。

その一つである、ロイコトリエンが作られる量が増えます。

 




 

 

ロイコトリエンは炎症反応や気管支収縮に関与する物質です

つまり、ロイコトリエン増加によって喘息発作が引き起こされたり、蕁麻疹が出たりすると考えられます。

 

 

まとめ

・NSAIDs過敏症は、NSAIDsの副作用として起こる喘息発作や蕁麻疹のことです。

・アラキドン酸カスケードはアラキドン酸を壊す3つの経路のことです。

・NSAIDsによってプロスタグランジンに変換する経路が塞がれることで、ロイコトリエンが増加します。

・ロイコトリエンの増加が、喘息発作や蕁麻疹を引き起こすと考えられます。