【花粉症】クラリチンの作用と眠気

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クラリチンとは

クラリチンは第二世代抗ヒスタミン薬に分類されます。

主にヒスタミンの作用を抑えることにより効果を発揮する薬です。

一日一回の服用で、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹などに効果を発揮します。

もともと処方箋医薬品でしたが、現在は要指導医薬品(2019年2月現在)として市販されています。

市販薬のクラリチンEXの効能効果は、鼻症状のみとなっています。

 



 

 

作用機序

抗ヒスタミン作用とケミカルメディエーター遊離阻害作用があります。

 

抗ヒスタミン作用

ヒスタミンは、アレルギー反応を引き起こす物質です。

 

アレルギー症状は以下の過程で起こります。

  • 花粉などアレルギー物質が体に侵入すると、ヒスタミンやロイコトリエンなどのアレルギー反応を引き起こす物質が増えます。
  • ヒスタミンがヒスタミン受容体にくっつくと、アレルギー症状が引き起こされます。




 

抗ヒスタミン薬は、椅子取りゲームのように受容体にくっついて、ヒスタミンの邪魔をします。

ヒスタミンが受容体にくっつくのを邪魔することで、アレルギー症状が抑えられます。




 

 

ケミカルメディエーター遊離阻害作用

ヒスタミンやロイコトリエンなどのことをケミカルメディエーターといいます。

  • ケミカルメディエーターは、体の中で細胞から細胞へとメッセージを伝える物質です。
  • ヒスタミンやロイコトリエンなどは、免疫細胞から放出されて、「アレルギー反応を起こせ」というメッセージです。

ケミカルメディエーター遊離阻害作用とは、ケミカルメディエーターが放出されるのを邪魔する作用のことです。

クラリチンは、ケミカルメディエーターが免疫細胞から放出されるのを邪魔する働きもあります。

 



 

 

に服用を開始

抗ヒスタミン薬は花粉の時期になる前に服用を開始すると効果的です。

その理由は、抗ヒスタミン薬によって受容体の活性が低下するからです。詳しくはこちらのページをご覧ください↓

「アレルギーの薬はいつから飲み始める?」

 

 

眠気は出ない?

クラリチンは第二世代抗ヒスタミン薬なので、眠気の副作用は出にくい薬に分類されます。

添付文書にも、「服用時に危険な作業を避ける」などの注意事項はありません。

では眠気は全く出ないのでしょうか?

 

6.4%の人に眠気の副作用

臨床試験では、1653例中105例で眠気が出ています。

6.4%の人に眠気の副作用が出たということになります。

約20人に1人の確率で眠気が出ます。

 

この数字はどう解釈したらいいのでしょう?

 

 

第二世代抗ヒスタミン薬の中では平均的な数字です。

ちなみにアレグラは2.3%、アレジオンは1.2%となっています。

第二世代抗ヒスタミンの眠気の比較はこちらをご覧ください↓

「【副作用】第二世代抗ヒスタミン薬の比較ー眠気の頻度は?」



 

クラリチンの眠気の頻度は第二世代抗ヒスタミン薬の中では平均的といえそうです。

眠気の出にくい抗ヒスタミン薬ではありますが、クラリチン一択ではありません。

第二世代抗ヒスタミン薬はいくつか選択肢がありますので、自分にあったものを服用したいところです。

 

まとめ

  • クラリチンは眠気の出にくい第二世代抗ヒスタミン薬に分類されます。
  • 抗ヒスタミン作用とケミカルメディエーター遊離阻害作用があります。
  • 約20人に1人の割合で眠気が出ることがあります。
  • 第二世代抗ヒスタミン薬は、他にも種類があり、用法や副作用の頻度がちがいますので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

 

※データは添付文書より