【循環器】心房細動にアスピリンは使用しない?

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心房細動治療ガイドライン2008年版から、心房細動に対するアスピリン療法は削除となっています。



バイアスピリンは脳梗塞を予防できない?

日本人の非弁膜症性心房細動の患者に対して、アスピリンの有効性を調べる研究が行われました。

バイアスピリンの脳梗塞などに対する予防効果について検討されています。脳梗塞、一過性脳虚血発作(TIA)、心血管死を予防するかどうかランダム化比較試験で検討が行われました。

その結果、バイアスピリンを服用した方が、脳梗塞などを発症しやすいという結果が出ています。

この研究の結果、アスピリンは日本人の心房細動患者に投与しても、脳梗塞の予防効果はないことが明らかになりました。

むしろ、アスピリンを服用することで、重篤な出血を増やす結果になります。



アスピリンを使ってはいけないのか

海外でも、アスピリンとクロピドグレルを併用してもワルファリンの効果に及ばないことが示されています。

バイアスピリンなどの抗血小板薬よりもワルファリンの方が優れた予防効果があることが分かっています。

バイアスピリンの効果は、血栓がつくられないようにするというよりも、動脈硬化による脳梗塞を予防する効果であると考えられています。

そのため、心房細動治療ガイドライン2013年版によると、バイアスピリンなどの抗血小板薬は「第一選択として投与すべきではない」としています。



ワルファリンは推奨

バイアスピリンなどの抗血小板薬と、ワルファリンなどの抗凝固薬をわけて考える必要がります。

ワルファリンによる抗凝固療法は塞栓症予防の観点から、単に高齢との理由で中止したり抗血小板薬に変更したりすることなく、継続することが望ましい」となっています。

 

まとめ

・心房細動の患者に対して、アスピリンは脳梗塞などの予防効果はない、という研究結果が出ています。

・そのため、心房細動治療ガイドラインでは、バイアスピリンなどの抗血小板薬は「第一選択として投与すべきではない」としています。

・ワルファリンは、血栓予防のために服用することが推奨されています。

参考資料:心房細動治療ガイドライン2008年版