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【薬剤師が解説】いんきんたむしに効く市販薬【原因菌とは】

この記事はプロモーションを含みます。

いんきんたむしみたいだけど病院に行きたくない。
再発の場合は市販薬でも大丈夫ですよ。

※一度病院で診てもらうことをおすすめします。

 

この記事では、いんきんたむしの原因と薬についてまとめています。

わかりやすい言葉で説明していきます。

 

ラミシールと同成分の市販薬を比較【安いのはどれ?】【水虫の治し方】

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いんきんたむし市販薬

ポイント

再発治療には、市販薬もOK。

いんきんたむしには、水虫治療薬が効きます。

1度診断を受けてからは、市販薬を使用するのも一つの方法です。

再発には市販薬を使ってもOKです。

※なかなか改善しない場合は医師の診察を受けましょう。

 

 

【市販薬】いんきんたむし薬ランキング

日経DIの処方頻度の高い抗真菌薬のデータを元に、市販の抗真菌薬をランキング形式でご紹介します。

 

 

1位ラミシール他(テルビナフィン)

ポイント

定番のいんきんたむし薬


 

 

2位タムチンキ、スコルバ他(クロトリマゾール)

ポイント

粉末タイプで、ジュクジュクした効果的。

 

 

 

3位ダマリン他(ミコナゾール硝酸塩)

ポイント

ミコナゾールも原因菌を殺菌します。

 

 

 

4位ブテナロック、スコルバEX他(ブテナフィン塩酸塩)

ポイント

1日1回でしっかり殺菌する。

 

以上のいんきんたむし薬は、医師もよく処方する薬で、安心して使用できます。

 

 

 

 

 

 

 

いんきんたむしの原因菌

ポイント

いんきんたむしは、皮膚糸状菌(白癬菌)というカビの感染によって起こります。

皮膚の炎症が円形または環状に広がります。

輪の中は治っているように見えますが、かゆみがあります。

 

 

水虫(白癬菌)の種類

ポイント

水虫は、体のさまざまな場所に感染することがあります。

白癬菌が感染する部分によって呼び方が変わります。

 

 

原因菌の種類

  • 足白癬:足に感染したものです。いわゆる水虫です。
  • 爪白癬:爪に感染したものです。
  • 股部白癬(こぶはくせん):股に感染したものです。→いわゆる”いんきんたむし”です。
  • 体部白癬:股以外の体に感染したものです。→いわゆる”ぜにたむし”です。
  • 頭部白癬:髪の毛に感染したものです。→いわゆる”しらくも”です。

感染部位によって呼び方が異なりますが、どれも白癬菌が原因の感染症です。

いんきんたむしは、白癬菌がそけい部や内股のあたりに感染したものです。

 

いんきんたむしを予防しよう

ポイント

白癬菌は高温多湿を好みます。

白癬菌に感染し、かつ高温多湿の環境となったときに白癬菌が増えて症状が表れます。

プールなどの共用するマットなどから感染することがあります。できるだけマットなどを共用しないようにしたり、足などを清潔にして白癬菌に感染しないようにしましょう。

 

いんきんたむしは男性に多いですが、女性もなることがあります。

 

 

いんきんたむしの注意点

いんきんたむし治療の注意点を紹介します。

 

 

 

①見た目では判断できない

ポイント

皮膚の症状に特徴がありますが、見た目だけで診断することができません。

皮膚科医でも見た目だけでは診断できません。

診断するためには、菌を顕微鏡で確認する必要があります。

 

診断を受けずに市販薬を使用していて、”実は白いんきんたむしではなかった”ということもあります。

 

恥ずかしいので病院に行きたくない方も多いと思いますが、水虫やいんきんたむしの疑いがある場合は1回は皮膚科を受診しましょう。

 

 

 

②塗り薬を使う

ポイント

外用の抗真菌薬を使用します。

抗真菌薬は白癬菌を退治する薬です。

継続的に使用することで、徐々に白癬菌が減っていきます。

 

 

③広めに塗りましょう

患部のまわりにも原因菌がいます。

広めに塗布するようにします。

 

また、症状が良くなっても白癬菌が残っています。

再発を予防するためには、症状がなくなってからも3~6ヶ月くらい薬を塗布する必要があります。

そうすることで、再発の原因になる白癬菌を十分に退治することができます。

 

 

 

④内服の薬は処方せんが必要

ポイント

爪水虫の治療に必要な内服薬は処方せんが必要です。

爪水虫の場合は、白癬菌が奥の方にもいますので、外用薬が届きません。そのため、内服薬が必要になります。

感染が全身に広がっている場合も、外用薬では治療しきれませんので、内服薬が必要です。

 

医師に診てもらいましょう。

 

 

⑤ステロイド薬は悪化させる

ポイント

ステロイドはいんきんたむしを悪化させるので使っちゃダメ!

ステロイド薬は免疫力を抑える作用があるため、水虫やいんきんたむしには逆効果です。

 

かゆみがあると、市販のかゆみ止めを使用する方も多いと思います。

でも、いんきんたむしにステロイドを塗ると、菌が増えて症状が悪化しますよ。

 

水虫やいんきんたむしの疑いがあるときは、ステロイド薬は使用しないようにしましょう。

 

 

 

⑥陰嚢のかゆみは「いんきんたむし」ではない

ポイント

ところが、陰嚢には角質がないため白癬菌は増殖できません。

陰嚢のかゆみがある場合、いんいんたむしを疑いがちです。

ところが、陰嚢には角質がないため白癬菌は増殖できません。

陰嚢のかゆみは、いんきんたむしによるものではないので、抗真菌薬は使用できません。

 

 

 

いんきんたむしにデリケアエムズは使ってもいい?

ポイント

いんきんたむしにデリケアエムズを使っても問題ありません。

デリケアエムズにはステロイドは配合されていませんので、いんきんたむしを悪化させることもありません。

一時的にかゆみを抑えることはできます。

 

 

※ただし、白癬菌に対する効果がないため症状を長引かせてしまう可能性があります。

 

 

 

 

まとめ

いんきんたむしの再発は市販薬で治療できます。

はじめての場合は1回は皮膚科を受診しましょう。

 

 

 

参考資料:公益社団法人日本皮膚科学会ホームページ、久光製薬ホームページ、デリケアエムズ添付文書、日経DI2019/2/16

*医薬品の使用に当たっては、担当の医師、薬剤師等の指示に従って下さい。

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