【市販薬】いんきんたむしの原因と治療法は?効く薬は?

この記事は約7分で読めます。

人に聞きにくい体の悩みを抱えたことはありませんか。

このサイトでは、人に聞きにくい薬の疑問を薬剤師の視点で薬の解説をしています。

この記事では、いんきんたむしの原因と薬についてまとめています。

わかりやすい言葉で説明していますので、いんきんたむしの治療について理解して頂けると思います。

 

いんきんたむしとは

いんきんたむしは、皮膚糸状菌(白癬菌)というカビの感染によって起こります。

 

皮膚の炎症が円形または環状に広がります。

輪の中は治っているように見えますが、かゆみがあります。

 



 

いんきんたむしの原因

白癬菌は高温多湿を好みます。

白癬菌に感染し、かつ高温多湿の環境となったときに白癬菌が増えて症状が表れます。

水虫から感染したり、プールなどの共用するマットなどから感染することがあります。

いんきんたむしは男性に多いですが、女性もなることがあります。

 

白癬の分類

白癬菌は、体のさまざまな場所に感染することがあります。

白癬菌が感染する部分によって呼び方が変わります。

 

足白癬:足に感染したものです。いわゆる水虫です。

 

爪白癬:爪に感染したものです。

 

股部白癬(こぶはくせん):股に感染したものです。→いわゆる”いんきんたむし”です。

 

体部白癬:股以外の体に感染したものです。→いわゆる”ぜにたむし”です。

 

頭部白癬:髪の毛に感染したものです。→いわゆる”しらくも”です。

 

 

感染部位によって呼び方が異なりますが、どれも白癬菌が原因の感染症です。

いんきんたむしは、白癬菌がそけい部や内股のあたりに感染したものです。

 

 



見た目では判断できない

皮膚の症状に特徴がありますが、見た目だけで診断することができません。

皮膚科医でも見た目だけでは診断できません。

診断するためには、菌を顕微鏡で確認する必要があります。

 

診断を受けずに市販薬を使用していて、”実は白いんきんたむしではなかった”ということもあります。

 

恥ずかしいので病院に行きたくない方も多いと思いますが、水虫やいんきんたむしの疑いがある場合は1回は皮膚科を受診しましょう。

 

 

 

外用の抗真菌薬を使う

外用の抗真菌薬を使用します。

抗真菌薬は白癬菌を退治する薬です。

継続的に使用することで、徐々に白癬菌が減っていきます。

 

患部の周りにも白癬菌がいる可能性があるので、広めに塗布するようにします。

 

また、症状が良くなっても白癬菌が残っています。

再発を予防するためには、症状がなくなってからも3~6ヶ月くらい薬を塗布する必要があります。

そうすることで、再発の原因になる白癬菌を十分に退治することができます。

 



 

 

内服の薬は処方せんが必要

爪水虫の場合は、白癬菌が奥の方にもいますので、外用薬が届きません。そのため、内服薬が必要になります。

また、感染が全身に広がっている場合も、外用薬では治療しきれませんので、内服薬が必要です。

 

内服薬は処方せん薬しかありませんので、医師に処方してもらう必要があります。

 

いんきんたむしに効く市販薬

水虫やいんきんたむしの治療は、抗真菌薬を継続する必要がありますが、病院に通院するのは大変です。

1度診断を受けてからは、市販薬を使用するのも一つの方法です。

再発予防のために市販薬を使用することもできます。

 

 

医師も処方するOTC抗真菌薬ランキング

日経DIの処方頻度の高い抗真菌薬のデータを元に、市販の抗真菌薬をランキング形式でご紹介します。

 

1位ラミシール他(テルビナフィン)

 

 

2位タムチンキ、スコルバ他(クロトリマゾール)

 

3位ダマリン他(ミコナゾール硝酸塩)

 

 

4位ブテナロック、スコルバEX他(ブテナフィン塩酸塩)

 

以上の抗真菌薬は、医師もよく処方する薬で、安心して使用できます。

 

 

ステロイド薬は使用しない

かゆみがあると、市販のかゆみ止めを使用する方も多いと思います。

そこで注意が必要なのが、ステロイド薬です。

ステロイド薬は免疫力を抑える作用があるため、水虫やいんきんたむしには逆効果です。

白癬菌に対する免疫力が落ちるため、白癬菌が増えて症状が悪化してしまいます。

 

水虫やいんきんたむしの疑いがあるときは、ステロイド薬は使用しないようにしましょう。

 

 

陰嚢のかゆみは いんきんたむし ではない

陰嚢のかゆみがある場合、いんいんたむしを疑いがちです。

ところが、陰嚢には角質がないため白癬菌は増殖できません。

陰嚢のかゆみは、いんきんたむしによるものではないので、抗真菌薬は使用できません。

 



 

 

いんきんたむしにデリケアエムズは使ってもいい?

いんきんたむしにデリケアエムズを使っても問題ありません。

一時的にかゆみを抑えることはできます。

デリケアエムズにはステロイドは配合されていませんので、いんきんたむしを悪化させることもありません。

いんきんたむしだと気付かずにデリケアエムズを使用するということがあり得ますが、問題はありません。

 

ただし、白癬菌に対する効果がないため症状を長引かせてしまう可能性があります。

 

陰嚢のかゆみは白癬菌によるものではないのでデリケアエムズを使用できます。

また、デリケアエムズにはメントールが配合されているため清涼感がありますが、女性も使用できます。

 

 

 

 

まとめ

・いんきんたむしは、皮膚糸状菌(白癬菌)というカビの感染によって起こります。

・白癬菌に感染し、かつ高温多湿の環境となったときに白癬菌が増えて症状が表れます。

・水虫やいんきんたむしの疑いがある場合は1回は皮膚科を受診しましょう。

・治療には、外用の抗真菌薬を使用します。継続的に使用することで、徐々に白癬菌が減っていきます。

・水虫やいんきんたむしの患部にステロイド薬は使用しないようにしましょう。

・デリケアエムズは、いんきんたむしに対する効果がないため症状を長引かせてしまう可能性があります。

・デリケアエムズは、かゆみを一時的に抑えることができますが、白癬菌に対する効果がないため症状を長引かせてしまう可能性があります。

 

 

 

参考資料:公益社団法人日本皮膚科学会ホームページ、久光製薬ホームページ、デリケアエムズ添付文書、日経DI2019/2/16