がんの治療と検査

アロプリノールのうがい液の作用機序

2019年6月11日

アロプリノールは、高尿酸血症治療薬です。

キサンチンオキシダーゼという酵素の働きを邪魔して、尿酸を減らす薬です。

 

尿酸プリン代謝経路で、出来上がります。

プリン体が代謝されて、最後にヒポキサンチンからキサンチンができ、キサンチンから尿酸ができます。

 

キサンチンオキシダーゼは、ヒポキサンチンからキサンチンができるのを助けます。

そして、キサンチンから尿酸ができるのも助けます。

 

アロプリノールは、キサンチンオキシダーゼにくっついて、尿酸ができるのを邪魔する働きがあります。

 

 



 

 

口内炎に対する効果

アロプリノールは、抗がん剤や放射線療法による粘膜の炎症を軽減するという報告があります。

特に、アロプリノールをうがい薬にすることで、口内炎の症状や発症を軽減するという報告があります。

 

アロプリノール錠剤を粉末にし、それを水に溶かしてうがい薬にします。

このようにして、作成したアロプリノールうがい液によるうがいを、1日2~3回、数週間継続することで効果が見られた、とする報告があります。

 

 



 

 

作用機序

詳しい作用機序は不明ですが、フリーラジカルを消去すると考えられています。

 

フリーラジカルは、抗がん剤や放射線治療の抗腫瘍作用に関係しています。

抗がん剤などの副作用も、フリーラジカルによって引き起こされるものと思われます。

フリーラジカルが粘膜の細胞を傷つけることで、口内炎などの粘膜の炎症を引き起こすと考えられます。

 

アロプリノールは、口腔内の粘膜に生じたフリーラジカルを除去して炎症を抑えるものと思われます。

 

 

まとめ

・抗尿酸血症の薬であるアロプリノールが、抗がん剤や放射線療法による粘膜炎を軽減するという報告があります。

・作用機序は不明ですが、口内炎の原因となっているフリーラジカルを消去することによると考えられています。

 

 

参考資料:歯薬療法Vol.15No.1 1996

*医薬品の使用に当たっては、担当の医師、薬剤師等の指示に従って下さい。

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