【腎機能低下】カリウム値を下げるアーガメイトゼリーの作用機序

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アーガメイトゼリーの成分は、ポリスチレンスルホン酸カルシウムという陽イオン交換樹脂です。

ポリスチレンスルホン酸に、カルシウムがくっついた構造になっています。
服用すると、くっついているカルシウムが外れて、周りにあるカリウムがくっつきます。
それによって、カリウムが吸収されずに便と一緒に排泄、カリウム値が低下します。

腎不全に伴う高カリウム血症に使用されます。

 

 

カリウムは体に必要

カリウムは、緑黄色野菜などに多く含まれています。

体に必要なミネラルであり、積極的に摂取することが勧められています。
健康な人では、摂りすぎたカリウムは、腎臓から尿中へと排泄されていきます。

 

 

腎機能低下ではカリウム値に注意

腎機能が低下すると、カリウムを排泄する機能が低下してしまいます。

通常なら排泄されるはずのカリウムが、うまく尿中に排泄されなくなってしまいます。

 

すると血液中のカリウムの量が多くなり、ひどくなると高カリウム血症になります。

高カリウム血症になると、命に関わる不整脈が起こることがあります。
そのため、腎機能が低下している方は、カリウム値が上がらないように注意する必要があります。

 

陽イオン交換樹脂とは

イオン交換樹脂は、高校の化学で学びます。
たくさんのスチレンが長く繋がったものをポリスチレンと言います。
ポリスチレンにスルホ基がくっつくと、陽イオン交換樹脂になります。

ポリスチレンにアンモニウム基がくっつくと、陰イオン交換樹脂になります。

 

陽イオン交換樹脂は、スルホ基にカルシウム、カリウムなどの陽イオンがくっつく性質があります。
そして周りにある陽イオンと交換されます。

陰イオン交換樹脂は、アンモニウム基に塩素イオンなどの陰イオンががくっつく性質があります。
そして周りにある陰イオンと交換されます。

 

 

アーガメイトの作用機序

アーガメイトゼリーの成分のポリスチレンスルホン酸カルシウムは、ポリスチレンにスルホ基がくっついたものなので、陽イオン交換樹脂ということになります。

ポリスチレンスルホン酸カルシウムは、内服すると消化吸収されることなく、糞便中に排泄されます。
このとき、腸の中(とくに結腸付近)で、ポリスチレンスルホン酸にくっついているカルシウムがカリウムと交換されます。

 

食事で摂取したカリウムは、普通なら腸管から吸収されます。
ところが、ポリスチレンスルホン酸にくっついたカリウムは、吸収されることなく糞便中に排泄されることになります。
吸収されるカリウムは少なくなり、血液中のカリウムの量が減ります。

 

まとめ

・アーガメイトゼリーは腎不全に伴う高カリウム血症に使用されます。

・腎機能が低下すると、カリウムを排泄する機能が低下して血中のカリウム値が上昇します。

・アーガメイトゼリーは、カリウムが吸収されることなく糞便中に排泄されるようにして、血中のカリウム値を低下させます。

 

 

参考資料:アーガメイトゼリー添付文書、インタビューフォーム