【消化器】ガストールに配合されているピレンゼピンは胃酸分泌を抑制する

この記事は約2分で読めます。

ピレンゼピンには胃酸の分泌を抑える働きがあります。

医療用では、ガストロゼピン錠に配合されています。

市販薬ではガストールなどに配合されています。

アセチルコリンの働きを抑える抗コリン薬ですが、特に胃酸分泌を抑える働きがあります。

 

 

 

アセチルコリンの働き(消化器)

アセチルコリンは副交感神経が働いたときに分泌されます。

消化器に対しては、胃腸の働きを高める働きがあります。

胃腸の運動を活発にし、胃酸の分泌を促します。

 

副交感神経が活発になりアセチルコリンが働きすぎると、胃腸の痙攣や痛みが生じたり、胃酸の分泌が増えて胃炎などが生じます。

 

アセチルコリンは、受容体にくっつくことで様々な細胞に働きかけます。

特に消化器で関係するのが、ムスカリンM1受容体ムスカリンM3受容体です。

 

アセチルコリンがM1受容体にくっつくと胃酸が分泌されます。

アセチルコリンがM3受容体にくっつくと胃腸の運動が活発になります。

 

 

抗コリン薬の作用

消化器系に使用される抗コリン薬は、基本的に胃腸の痙攣を抑える働きがあります。

それにより、胃けいれんや腹痛に効果を発揮します。

この作用は、特にムスカリンM3受容体拮抗作用によるものです。

つまり、抗コリン薬はM3受容体にくっついてアセチルコリンの働きを邪魔することで胃腸の運動を抑えます。

 

 

 

ピレンゼピンの作用機序

一方、ピレンゼピンは、ムスカリンM1受容体にくっついてアセチルコリンの働きを抑える働きがあります。

 

アセチルコリンが作用する受容体にはいくつもの種類があります。

 

ピレンゼピンはM1受容体にくっついてアセチルコリンの働きを邪魔します。

それによって、胃酸の分泌を減らし、胃酸過多や胃痛の症状を抑えます。

胃酸の分泌を促すホルモンであるガストリンの働きを抑える働きもあります。

 

 

まとめ

・アセチルコリンがM1受容体にくっつくと胃酸が分泌されます。

・アセチルコリンがM3受容体にくっつくと胃腸の運動が活発になります。

・ピレンゼピンはM1受容体にくっついてアセチルコリンの働きを邪魔することで、胃酸の分泌を減らします。

 

 

参考資料:ガストロゼピンインタビューフォーム、NEW薬理学、抗コリン薬解説|日経メディカル