胃腸と肝臓の病気

強力ポステリザン軟膏の使い方と作用

2019年8月23日

強力ポステリザンは、病院で処方される痔の薬です。大腸菌死浮遊液ステロイド剤が配合されています。

この記事では、強力ポステリザンの使い方作用について解説します。

 

 

 

痔の薬の種類

痔は、直腸や肛門に炎症ができている状態です。硬い便によって患部が傷つき、炎症はさらに治りにくくなってしまいます。

痔には、痔核裂肛などがあります。

 

痔核とは、肛門の内部や周囲の血流が悪くなり腫れる状態のことです。

裂肛とは、肛門の出口付近の皮膚が切れたり裂けたりする状態のことです。

 

痔の治療薬には、炎症を抑える薬、傷の治りを良くする薬、痛みを抑える薬などが使われます。

 

 

強力ポステリザンの作用と使い方



強力ポステリザンは、大腸菌死浮遊液ヒドロコルチゾンの配合剤です。抗炎症作用と、治癒を促進する作用があります。通常は、1日1〜3回適量を患部に塗布するか肛門に注入します。塗布することも注入することもできる容器になっています。

大腸菌死浮遊液

大腸菌死浮遊液は、大腸菌の死骸です。患部に大腸菌の死骸を塗布することで、白血球が集まってきます。それにより、患部を悪化させる大腸菌に対する抵抗力が高まります。白血球の働きが高まることで、感染を防ぎ、治癒を促進する作用があります。

 

ヒドロコルチゾン

ヒドロコルチゾンは、5段階中4のベリーストロングの強さのステロイド剤です。ヒドロコルチゾンは血管透過性亢進抑制、熱炎症抑制、浮腫抑制等の抗炎症作用があります。患部の腫れなどの炎症を抑える働きがあります。

 

 

 

 

副作用は?



”大腸菌死浮遊液”という言葉に不安を感じる方がいるかもしれません。でも、これはあくまでも大腸菌の死骸ですので、”感染する”ような心配はありません。副作用として報告されているのは、感染症ではなく塗布した場所のかゆみなどの症状です。

副作用の報告は0.43%となっています。1632例中7例です。副作用の主なものは、そう痒感2件(0.12%)、便意1件(0.06%)、適用部位不快感1件(0.06%)等となっています。

また、ステロイド剤を配合しているため、感染症の疑いがある場合には使用できません。

 

 

まとめ

・痔は、直腸や肛門に炎症ができた状態です。硬い便によって患部が傷つき、炎症がさらに悪化することがあります。

・強力ポステリザンには、大腸菌死浮遊液とステロイド剤が配合されていて、抗炎症作用と、治癒を促進する作用があります。

 

 

参考資料:強力ポステリザン軟膏添付文書、インタビューフォーム

 

 

*医薬品の使用に当たっては、担当の医師、薬剤師等の指示に従って下さい。

よく読まれている記事

1

コロナウイルスの感染予防には、手洗いや、手洗い後のアルコール消毒が有効です。テーブルや食器、ドアノブや便器などの消毒には次亜塩素酸ナトリウムが有効です。流行期には特に消毒をして感染を予防しましょう。 ...

2

新型コロナウイルスが広がっていますが、”正しく怖れる”ことが大切と言われています。マスクの買い占めをしたりしてパニックに陥らないようにしたいですね。マスクやアルコール消毒に注意が行きがちですが、こまめ ...

3

「病院に行ったけど薬をもらうのを忘れた」 そんな経験はありますか?薬をもらい忘れて連休に入ってしまうと薬局を探すのにも一苦労です。そんな時、処方箋のネット予約が便利です。   EPARKくす ...

4

使い分けの方法は決まっていません。 整腸剤には、主に4種類の善玉菌が使われます。 それぞれの特性を生かしたさまざまな組み合わせがあります。 整腸剤は腸に善玉菌を送り込むことで腸内細菌のバランスを整える ...

5

症状に応じて使い分けましょう。 抗ヒスタミン薬 抗ヒスタミン薬の飲み薬には、たくさんの種類があります。大きく分けて2つ―第一抗ヒスタミン薬と第二世代抗ヒスタミン薬があります。 第一世代抗ヒスタミン薬 ...

6

人に聞きにくい体の悩みを抱えたことはありませんか。 このサイトでは、人に聞きにくい薬の疑問を薬剤師の視点で薬の解説をしています。 この記事では、膣カンジダの原因と薬についてまとめています。 わかりやす ...

-胃腸と肝臓の病気

Copyright© わかりやすい薬の解説 , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.