ロキソニンテープが第一類医薬品に移行

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ロキソニン外用薬が要指導医薬品から第一類医薬品に移行されました。

これにより、インターネットでの購入も可能になります。

また、1度に2個以上の購入も可能になります。

 

ロキソニンとは

ロキソニンは、頭痛の生理痛など様々な痛みや炎症に対して使用されています。外用薬も、腰痛など様々な痛みに対して使用されてきました。

 

ロキソニンの成分は、ロキソプロフェンといいます。ロキソプロフェンは、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)に分類されます。NSAIDsは、体の中でプロスタグランジンという物質がつくられるのを邪魔します。プロスタグランジンは痛みや炎症を強める働きがあるため、プロスタグランジンが減ると痛みや炎症が治まります。

ここで鍵になるのがシクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素です。COXは、アラキドン酸をプロスタグランジンに変換する働きがあります。NSAIDsCOXの働きを邪魔して、プロスタグランジンがつくられる量を減らします。プロスタグランジンが減るので、痛みや炎症が抑えられます。

 



 

ロキソニン外用薬の効果は?

ロキソニン外用薬(テープ・パップ・ゲル)は、変形性関節症、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛に対して使用されてきました。内服のロキソニンに劣らない効果と安全性が確認されています。皮膚から吸収されたのち、活性のあるかたちに変換されて、抗炎症作用や鎮痛作用を発揮します。

 

ロキソニンパップ

1に1回の使用で内服薬に劣らない効果があることが確認されています。副作用は、かゆみ(そう痒)2.1%、赤み(紅斑)1.5%、接触皮膚炎1.4%など貼付部位の皮膚の炎症が主なものです。

 

 

ロキソニンテープ

ロキソニンパップと同等の効果が確認されています。副作用もロキソニンパップと同様です。

テープ剤とパップ剤の違いいついては、こちらの記事をご覧ください。

 

 

ロキソニンゲル

ロキソニンゲルも、ロキソニンパップと同等の効果が確認されています。特に、パップ剤やテープ剤がはがれやすい関節などの可動部位に適しています。ロキソニンゲルも、主に皮膚の炎症などの副作用に注意が必要です

 

 

第一類医薬品への移行はいつから



要指導医薬品は承認後、原則3年間の製造販売後調査を行い、安全対策調査会などでのリスク評価を経て、第一類医薬品への移行が認められています。ロキソニン外用薬は、5月31日の医薬品等安全対策部会安全対策調査会で、第一類医薬品への移行が了承されました。実際には2019年8月25日から第一類医薬品に移行しています。

ロキソニン外用剤でも薬は、2016年以来、要指導医薬品として販売され来ました。今回、第1類医薬品に移行することにより、インターネットでの販売も可能なります。ロキソニンの内服薬と同様に、これから安価なロキソプロフェン配合外用薬が販売されることが予想されます。

 

 

 

要指導医薬品とは

厚生労働省によると、要指導医薬品は以下のように定義されています。

要指導医薬品とは、一般用医薬品とは異なる「医療用医薬品に準じたカテゴリーの医薬品」であり、従来のスイッチ直後品目等(医療用医薬品から一般用医薬品に移行して間もなく、一般用医薬品としてのリスクが確定していない薬や劇薬等)が該当する。

要指導医薬品は、薬局や薬剤師のいる薬店で購入できます。本人による購入が必要で、原則として一度に1個しか購入できません。

 

 

第1類医薬品

第1類医薬品も薬剤師による販売が必要ですが、「本人による購入」や「一度に一つのみ」という”縛り”がなくなります。また、インターネットでの購入も可能になります。

今回、ロキソプロフェンが第1類医薬品に移行することで、インターネットでの販売も可能になります。薬剤師としても、一度に一つの販売や、本人にしか販売できないということは負担になっています。ロキソニン外用薬(テープ・パップ・ゲル)が第1類医薬品に移行することは、薬剤師の負担軽減にもなると思われます。それでも、引き続き適切な使用を促す務めが変わるわけではありません。

 

まとめ

・ロキソニン外用薬が、要指導医薬品から第1類医薬品に移行することが了承されました。

・第1類医薬品になることで、本人以外による購入や、一度に複数個の購入も可能になるだけでなくインターネットでの購入も可能になりました。

 

参考資料:ロキソニンテープ インタビューフォーム