アジマイシン点眼薬は用法が特徴的な抗菌薬

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結膜炎などには、抗菌薬の目薬が処方されることがあります。
抗菌薬の目薬で代表的なのはクラビット点眼などのニューキノロン系抗菌薬です。
一方、アジマイシン点眼液(千寿製薬)はマクロライド系抗菌薬を配合しています。
この記事では、アジマイシン点眼液の作用と注意点について解説します。

 

 

アジスロマイシンとは

アジマイシン点眼液は、抗菌薬を配合した点眼薬です。有効成分はアジスロマイシンというマクロライド系抗菌薬です。内服薬のジスロマックと同じ成分で、ジスロマックの目薬版です。疾患によって使用法が異なるので注意が必要です。

 

 

マクロライド系抗菌薬とは



細菌はリボソームという器官でタンパク質をつくっています。それによって細菌は、細菌自身の生命を維持し、増殖しています。
マクロライド系抗菌薬は、細菌のリボソームの50Sサブユニットという部分とくっついて、タンパク質をつくるのを邪魔します。それにより、細菌の増殖を抑えます。

アジマイシン点眼液の適応菌種は以下の通りで、これらの菌種の増殖を抑えます。

アジスロマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、コリネバクテリウム属、インフルエンザ菌、アクネ菌

 

 

適応症と用法



アジマイシン点眼液の適応症は結膜炎、眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎です。適応症によって用法が異なっています。

結膜炎の場合は、「通常、成人及び7歳以上の小児には、1回1滴、1日2回2日間、その後、1日1回5日間点眼します。」

眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎の場合は、「通常、成人には、1回1滴、1日2回2日間、その後、1日1回12日間点眼します。」

 

 

耐性菌に注意



マクロライド系抗菌薬は、広く使用されてきましたが耐性菌が問題となってきました。耐性菌とは、薬が効かない菌のことです。抗菌薬を使っているうちに、薬に強い菌が生き残ってしまいます。生き残った耐性菌が増殖すると、次に同じ薬を使っても効かなくなってしまいます。

抗菌薬の用量を守らなかったり、使用期間を守らなかったりすると耐性菌が残る危険があります。そのため、アジマイシン点眼液の場合も耐性菌を防ぐために、用法用量をきちんと守ることが大切です。

重要な基本的注意には、以下の記載があります。

本剤の投与にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、用法及び用量を遵守するよう患者に十分指導すること。

 

 

まとめ

・アジマイシン点眼液は、アジスロマイシンというマクロライド系抗菌薬を配合しています。
・アジマイシン点眼液は、適応症によって用法が異なっています。
・耐性菌を防ぐために、用法用量をきちんと守ることが大切です。

 

 

参考資料:アジマイシン点眼液添付文書、小児感染免疫Vol.28No.4,2016