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メチルエフェドリンの作用と副作用【せき止めの市販薬】

メチルエフェドリンは、市販の風邪薬やせき止めに配合されています。気管支拡張作用、血管収縮作用、せき止め作用(中枢性鎮咳作用)、抗アレルギー作用などがあります。交感神経を刺激するため、血圧や血糖値を上昇させることがあります。

メチルエフェドリンは優れた効果がありますが注意が必要な薬です。メチルエフェドリンが配合された液体タイプの薬は、1度に購入できるのは1個のみに制限されています。できるだけ体に負担の少ない薬を選びましょう。

 

この記事では、メチルエフェドリンの作用と注意点について解説します。

メチルエフェドリンの作用

・気管支拡張作用
・血管収縮作用
・せき止め作用(中枢性鎮咳作用)
・抗アレルギー作用

メチルエフェドリンの作用は上記の通りです。市販薬では、せき止めに使用されることが多いです。交感神経を刺激する作用があり、気管支を拡張して呼吸を楽にします。

メチルエフェドリンにはせき止め作用(中枢性鎮咳作用)もあります。気管支拡張作用とせき止め作用があるので、気管支喘息や風邪に使用されます。

 

抗アレルギー作用もあります。抗アレルギー作用の強さは、抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミンと同程度とされています。(ヒスタミン皮内投与によるヒトの膨疹及び発赤に対し,1mg 皮内投与により,ジフェンヒドラミンと同程度に抑制する。)そのため、蕁麻疹などにも使用されます。

 

交感神経を刺激するため血管収縮作用もあります。鼻の粘膜の腫れを取り鼻詰まりを解消します。止血成分として痔の薬に使われることもあります。

 

交感神経刺激作用を詳しく

交感神経刺激作用について詳しく解説します。

交感神経を刺激する混合型アドレナリン作用薬です。アドレナリンのα受容体とβ受容体を刺激します。アドレナリンの遊離を促進する作用もあるので、神経でアドレナリンの働きが強まります。

気管支を広げる作用はβ2刺激作用によります。β1刺激作用によって心臓の働きを高め、α刺激によって血管が収縮するので血圧が上がります。このように、メチルエフェドリンは交感神経を刺激します。

 



体への負担

メチルエフェドリンは交感神経を刺激します。

メチルエフェドリンは交感神経を刺激するため、血圧を上げます。心拍数を上げるので心臓に負荷がかかります。甲状腺機能亢進症を悪化させます。血糖値を上げるので糖尿病の方は注意が必要です。

メチルエフェドリン配合の薬(液体タイプ)のは、らん用のおそれのある医薬品に指定されています。

スポーツ競技のドーピングにも注意が必要です。交感神経を刺激し血流増加作用などがあるためです。メチルエフェドリンは競技会時禁止物質に指定されています。(2019年時点)

 

メチルエフェドリンが配合されていない せき止め

メチルエフェドリンの配合されていないせき止めがあります。

ここまで解説した通り、メチルエフェドリンは優れた効果がありますが注意が必要な薬です。それにも関わらず、多くの風邪薬やせき止めにメチルエフェドリンが配合されています。できるだけメチルエフェドリンの多い薬は避けましょう。

痰をきる薬だけで十分な場合も多いと思います。痰がからむと、体は痰を排出するために咳をします。このときに咳止めを飲むと、痰を排出できなくなって症状が悪化してしまうことがあります。痰が絡む咳には痰を切る薬を服用しましょう。

 

 

まとめ

メチルエフェドリンは、市販の風邪薬やせき止めに配合されています。

気管支拡張作用、血管収縮作用、せき止め作用(中枢性鎮咳作用)、抗アレルギー作用などがあります。

交感神経を刺激するため、血圧や血糖値を上昇させることがあります。

メチルエフェドリンは優れた効果がありますが注意が必要な薬です。できるだけ体に負担の少ない薬を選びましょう。

 

 

参考資料:メチエフ散インタビューフォーム、知っておこう、「メチルエフェドリン塩酸塩」|田辺三菱製薬

*医薬品の使用に当たっては、担当の医師、薬剤師等の指示に従って下さい。

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