循環器系

エフィエントは効果発現が早い抗血小板薬【ステント血栓症を防ぐ】

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エフィエント錠はステント血栓症を防ぐ目的で処方される抗血小板薬です。効果発現が早いという特徴があります。

この記事では、エフィエントの特徴をまとめます。

 

・エフィエント錠は、ステント血栓症を防ぐ抗血小板薬です。
・大抵は初回のみ20㎎で、その後3.75㎎を服用します。
・アスピリンを併用する理由は、臨床試験でアスピリンを併用していたためです。

 

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ステント

ステントは金属を網目状にした筒で、血管を内側から補強します。狭心症や心筋梗塞で、心臓の血管が細くなったり、詰まったりしたときに、経皮的冠動脈形成術(PCI)が行われることがあります。PCIでは脚の付け根からカテーテルを入れます、カテーテルの先端に付けたバルーンを膨らませて血管を広げます。

バルーンで一度血管を広げても、再び血管が詰まってしまうことがあります。それを防ぐために、ステントで血管を補強します。

 

エフィエントはステント血栓症を予防する

血管にステントを入れると、ステントに血栓ができて、最終的に血管が詰まってしまうことがあります。これをステント血栓症と言います。

エフィエントは、ステント血栓症を防ぐために使う抗血小板薬です。

 

エフィエントの効能効果

経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される下記の虚血性心疾患

・急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)

・安定狭心症、陳旧性心筋梗塞

 

エフィエントは効果発現が早い

エフィエントは効果発現が早いという特徴があります。ちなみに抗血小板薬には、パナルジン、プラビックス、バイアスピリンなどがあります。

エフィエントの用法

初回は20㎎錠を使用する

大抵は、ステントを入れてから20㎎錠を1回投与し、2日目以降は3.75㎎錠が処方されます。そのため、院外の薬局に持ち込まれる処方箋では、エフィエント錠3.75mgが処方されます。

逆に言えば、エフィエント錠3.75mgが処方された場合、ステントを入れて初回のエフィエント20㎎錠を服用して3.75mgに移行した方が多くなります。

 

ステントを入れる前にも処方される

PCI前-つまりステントを入れる前に処方されることもあります。薬局での服薬指導の際には、これからステントを入れるのか、あるいは既にステントを入れたのか聞くと良いでしょう。ステントを入れる前の場合は、初回でも20㎎にする必要はありません。3.75㎎を5日間服用すると、血中濃度が安定します。(定常状態になる)

 

アスピリンと併用する

添付文書には「アスピリンと併用すること」と記載されています。インタビューフォームによると、アスピリンと併用する理由は、「臨床試験においても、アスピリンを併用しいているため」です。

 

空腹時は避ける

空腹時に服用すると、最高血中濃度が上昇します。そのため、空腹時に服用する効きすぎしまう恐れがるので、っ食後に服用する必要があります。

 

エフィエントの効き方(薬理作用)

エフィエントの有効成分ープラスグレルは、活性代謝物に変換されてから効果を発揮します。変換されてできた活性代謝物は、血小板のADP受容体にくっついて邪魔することで、血小板が集まって血を固めるのを邪魔します。(血小板凝集阻害作用)

エフィエントを服用すると、30分後には活性代謝物の血中濃度がピークに達します。有効成分のプラスグレルの代謝が非常に速いためです。

プラスグレルの代謝は2段階です。1段階目の代謝は小腸で行われ、2段階目の代謝は小腸と肝臓で行われます。特に1段階の小腸での代謝が速いという特徴があります。

 

まとめ

・エフィエント錠は、ステント血栓症を防ぐ抗血小板薬です。

・大抵は初回のみ20㎎で、その後3.75㎎を服用します。

・アスピリンを併用する理由は、臨床試験でアスピリンを併用していたためです。

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