不安やストレスにより、自律神経のバランスが崩れると、のどが詰まるような圧迫感や違和感を感じることがあります。
半夏厚朴湯は、このようなストレスによる”のどの違和感”を改善します。
・不安やストレスにより、自律神経のバランスが崩れると、のどが詰まるような圧迫感や違和感を感じることがあります。
・半夏厚朴湯は、精神的なものが原因で起こる”のどの違和感”に効きます。
・半夏厚朴湯は「気」を巡らす漢方薬です。うつ症状を改善したり、不安を和らげたりする働きがあります。
のどが詰まる感じ
ストレスを感じた時に「のどがつかえる」「しめつけられる」「何かできている」という”のどの違和感”を感じたことがありますか?このような、のどの感覚異常のことを専門用語では「咽喉頭異常感症」と呼びます。ストレスや不安、うつ病などで咽喉頭異常感症が起こることがあります。ほかにも、扁桃炎や副鼻腔炎などの鼻や喉の病気が原因のこともあります。貧血や更年期障害などの病気が原因のこともあります。
半夏厚朴湯の効果
精神的なものが原因で起こる”のどの違和感”には半夏厚朴湯が効きます。
半夏厚朴湯の効能効果は以下の通りです。
気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症
不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、神経性食道狭窄症、不眠症
不安やストレスにより、自律神経のバランスが崩れると、のどが詰まるような圧迫感や違和感を感じることがあります。半夏厚朴湯は、ストレスなどによる”のどの違和感”を改善します。
「気」を巡らす
漢方には「気(き)」、「血(けつ)」、「水(すい)」という考え方があります。
・「気」とは、目には見えない生命エネルギーのことです。自律神経の働きに近いと思われます。
・「血(けつ)」とは、全身を巡って栄養を与えるものです。主に血液のことです。
・「水(すい)」とは、血液以外の体液全般のことです。水分代謝や免疫システムなどが含まれます。
上記の通り、「気」とは、目には見えない生命エネルギーのことです。自律神経の働きに近いと思われます。
「気」が不足することを「気虚」といい、無気力、だるさ、疲労感などのことです。気が滞ることを「気滞」、「気うつ」といいます。ストレスからくる喉の違和感は、「気滞」、「気うつ」です。
半夏厚朴湯は「気」を巡らす漢方薬です。うつ症状を改善したり、不安を和らげたりする働きがあります。精神的なものによる喉の違和感も改善していきます。ストレスを抱えているときや、なんとなく喉のつかえ感を感じるときに効果があります。
コロナウイルスの影響でストレスを感じている医療従事者の中にも、半夏厚朴湯を服用する人がいます。ちょっとしたストレスや、一時的なうつ症状、のどの違和感に効果的です。
まとめ
不安やストレスにより、自律神経のバランスが崩れると、のどが詰まるような圧迫感や違和感を感じることがあります。
半夏厚朴湯は、精神的なものが原因で起こる”のどの違和感”に効きます。
半夏厚朴湯は「気」を巡らす漢方薬です。うつ症状を改善したり、不安を和らげたりする働きがあります。