【依存になりにくい】セディールはセロトニン作動性抗不安薬

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ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は依存の恐れがあります。

例えばデパスの添付文書にも、「依存性を生じうることがあります」という記述があります。

そのため、ベンゾジアゼピン系の薬の処方を減らしていく流れになっています。

 

そのため、依存性について患者さんに尋ねられた際には

「依存性がないわけではないので、注意して服用する必要があります。でも、中断したり再開したり自己判断で行うことは危険なので、医師の指示に従って服用するようにして下さい。」

という説明が必要になります。



セディールはベンゾジアゼピン系のリスクを回避できる

セディールはセロトニン作動性抗不安薬に分類される薬です。

ベンゾジアゼピン系などとは違い、セディールは依存性はありません。

 

副作用

眠気、ふらつきなどの副作用が低い薬です。

(眠気の頻度は3.0%、ふらつきの頻度は1.1%です。)

ただし、「運転など危険な仕事に従事させないこと」という記載はあります。

 

禁忌がない

セディールには禁忌の記載がありません。

精神系の薬で禁忌の記載がないものはあまりありません。

(例えば、デパスには「急性狭隅角緑内障の患者、重症筋無力症の患者には禁忌です。)

セディールは安全性の高い薬といえます。



 

緩和な作用

セディールは緩和な作用の薬です。

添付文書には以下の記載があります。

「治療抵抗性の患者に対しては効果があらわれにくい」

 

効果発現までに時間がかかります。

そのため、効果が出にくいと感じる方もいるようです。

 

ベンゾジアゼピン系睡眠薬を服用中の方は注意が必要です。

ベンゾジアゼピン系誘導体から直ちに本剤に切り替えると、ベンゾジアゼピン系誘導体の退薬症候が引き起こされ、症状が悪化することがある。

という記述もあります。

ベンゾジアゼピン系の代わりにはならないということです。

そのため、基本的にベンゾジアゼピン系からの切り替えはできません。

ベンゾジアゼピン系の薬に薬に比べれば、緩和な作用なので、ベンゾジアゼピン系の薬をやめた時に退薬症状が出てしまうことがあります。

 

逆に言えば、ベンゾジアゼピン系の方が、効果が出やすいと言えます。

うつ病の人には、早く効果が出るということはメリットが大きいのでしょう。

安全性が高いものの、緩和な作用で、効果が表れるまでに時間がかかるということで、第一選択になりにくいのが現状のようです。

 



 

まとめ

・ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は依存性が問題となる。

・セディールは依存性のセロトニン作動性抗不安薬であり、依存性の心配がない。

・セディールは禁忌の記載がなく、安全性の高い薬です。

・セディールへ緩和な作用であり、ベンゾジアゼピン系を服用の方がセディールに切り替えることは難しい。

 

参考資料:添付文書