胃腸と肝臓の病気

イムランはステロイド依存性潰瘍性大腸炎に使用される免疫抑制剤

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ステロイド依存とは

イムランにはステロイドは、ステロイド依存性の潰瘍性大腸炎の適応があります。

以下は添付文書より

【効能・効果】
1.下記の臓器移植における拒絶反応の抑制
腎移植、肝移植、心移植、肺移植
2.ステロイド依存性のクローン病の緩解導入及び緩解維持並びにステロイド依存性の潰瘍性大腸炎の緩解維持
3.治療抵抗性の下記リウマチ性疾患
全身性血管炎(顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、結節性多発動脈炎、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、高安動脈炎等)、全身性エリテマトーデス(SLE)、多発性筋炎、皮膚筋炎、強皮症、混合性結合組織病、及び難治性リウマチ性疾患

ステロイド依存とはどういう状態でしょうか

ステロイド依存についての説明が以下の通り

ステロイド製剤を減量していく際に,潰瘍性大腸炎の増悪や再燃が起きることがあり,この状態をステロイド依存と呼びます。
慶應義塾大学病院IBD(炎症性腸疾患)センターホームページより

依存と聞くと、一般的には精神的依存のイメージが強いと思いますが、

この場合は精神的依存ではありません。

ステロイド依存は、ステロイドを減量または中断すると症状が悪化してしまうという状態のことです。

 

 

ステロイド依存性潰瘍性大腸炎に使用されるイムラン

潰瘍性大腸炎に使用される薬は以下の通りです。

・5-アミノサリチル酸製剤

ペンタサ

アサコール

サラゾピリン

 

・ステロイド

プレドニゾロン

 

イムラン

イムランなど免疫調整剤は、ステロイド薬でコントロールしきれない場合に使用されます。

イムランは、ステロイド依存の潰瘍性大腸炎が適応になっています。

イムランを服用しながら、ステロイドの減量を目指します。

 

 

イムランを使用する際の注意点

以下は添付文書の重要な基本的注意の抜粋

重要な基本的注意
(1) 骨髄機能抑制、肝機能障害等の重篤な副作用が起こることがあるので、投与初期は1~2週間ごとを目安に、その後も頻回に臨床検査(血液検査、肝機能、腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行うこと。また、使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれることがあるので、投与は慎重に行うこと(「重大な副作用」の項参照)。
(2) 感染症、出血傾向の発現又は増悪に十分注意すること。

 

イムランは免疫抑制剤なので、感染症や出血傾向がないかチェックしながら治療していく必要があります。

 

まとめ

・イムランにはステロイドは、ステロイド依存性の潰瘍性大腸炎の適応があります。

・ステロイド依存は、ステロイドを減量または中断すると症状が悪化してしまうという状態のことです。

・イムランなど免疫調整剤は、ステロイド薬でコントロールしきれない場合に使用されます。 

・イムランを服用しながら、ステロイドの減量を目指します。

 

参考資料:添付文書、慶應義塾大学病院IBD(炎症性腸疾患)センターホームページ

*医薬品の使用に当たっては、担当の医師、薬剤師等の指示に従って下さい。

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