今年発売された便秘薬グーフィス錠について調べていて、二次胆汁酸というものが気になったのでさらに調べてみた。
グーフィスは胆汁酸の再吸収を抑える
グーフィスは、回腸の胆汁酸トランスポーターを阻害する。それにより、大腸に流入する胆汁酸が増加することで、便秘に効果を発揮する。
胆汁酸には一次胆汁酸と二次胆汁酸があり、それらが再吸収されることには、それなりの意味があるに違いない。
二次胆汁酸は血糖値や血中脂質に影響
二次胆汁酸は一次胆汁酸が腸内細菌によって代謝されることにより生成される。抗生剤によって腸内細菌を減少させたマウスでは当然、二次胆汁酸が減少する。そうしたマウスは、血糖値や血中脂質も低下したらしい。二次胆汁酸の再吸収が血糖値や血中脂質に影響を与えているみたい。
グーフィスで血糖値や血中脂質は下がる?
ということは、グーフィスで胆汁酸の再吸収が抑えられると、糖尿病や高脂血症は改善するのか。今後、糖尿病や高脂血症に対する効果、あるいはそれに関連した副作用が報告されるかもしれない。
参考資料