マリゼブ錠の処方箋が来ました。マリゼブ錠は糖尿病の薬です。この間までマリゼプ錠かと思っていましたが、正しくはマリゼブ錠です。
マリゼブ錠はDPP-4阻害薬です
マリゼブ錠はDPP-4阻害薬という糖尿病治療薬です。比較的新しいカテゴリーで、間接的にインスリンの分泌を促す薬です。低血糖を起こしにくい薬です。
もう少し詳しく言いますと、
- DPP-4を阻害すると、インレチンが増えます。
- インレチンが増えると、特に食後のインスリンの分泌が増えます。
それによって血糖値が下がります。
週一回でいい理由は
マリゼブ錠が週一回の服用でいい理由は、
一言で言えば
血中に長く留まるからです。尿中への排泄が緩やかです。
さらに詳しく言うと、
腎臓で大半が再吸収されます。
そういうわけで、半減期が長いので、週一回の服用で効果が持続します。
週に一回の服用ってどうなの?
マリゼブ錠は、週に一回の服用というめずらしい薬です。個人的には、「週に一回の意味があるのかな」とか思っちゃいますけどね。
週に一回の薬と言えば、骨粗しょう症の薬でホスホジエステラーゼ阻害剤が有名ですね。アクトネルなどがあります。ホスホジエステラーゼ阻害剤の場合は、服用後30分は飲食禁止で横にもなれない薬です。その薬が、毎日ではなくて、週一回でよければ患者さんにもメリットが大きいですね。
でも、DPP-4阻害剤はそのような制限もないので、週一回にする意味があるのかと個人的には思ってしまいます。むしろ、週一回にすることで、飲み忘れのリスクが上がってしまう気がしてしまいます。普通に毎日飲む薬でよくない?まあ先生の好みと、患者さんの性格に合えばいいんでしょうね。