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サノレックスで痩せた人は?【効果や副作用、飲み方などを解説】

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やせ薬で簡単にダイエット出来たらなあ

このように思ったことはありますか?
サノレックスは肥満に効く薬です。脳に働いて食欲を抑え、脂肪の燃焼を高めることで肥満を改善します。
医師の処方が必要な薬で、適応となるのは肥満度+70%かBMI35以上なので服用できる人はかなり限られています。交感神経を刺激する作用があるので、持病がある場合は服用できないことが多いです。依存性の心配もあるので、できるだけ少ない服用量と短い服用期間で終わらせることが大切です。

この記事では、肥満に効果のあるサノレックスの作用や注意点についてまとめています。

もっと気軽に肥満の薬を使いたい場合は防風通聖散という漢方薬を考えてみてください。もちろん防風通聖散も医薬品なので注意して服用する必要があります。



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サノレックスで4人中3人が痩せた

サノレックスは、食欲を抑えることで肥満症を改善する薬です。 サノレックスの効果は、食欲が抑えられたか、体重が減少したかという点を判定しました。結果は、中等度改善以上で43.2%(19/44)、軽度改善以上で75.0%(33/44)でした。4人中3人に効果が見られました。プラセボとの比較試験で有効性が確認されています。
確実に効果がありますが気軽に服用できる薬ではありません。医師の処方が必要な薬で、処方の対象となる人も限られています。気軽に使えるダイエットの薬ではありません。ほとんどの人には処方されないので、健康的な食事や運動で痩せましょう。薬を使いたい場合は、漢方の防風通聖散が市販されています。

 

 

作用機序

サノレックスは、脳の視床下部の食欲中枢に作用して食欲を抑えます。その他にも、消化吸収や糖の燃焼を高める作用などがあります。

 

食欲を抑える

サノレックスは食欲中枢に直接作用して食欲を抑えます。さらに、神経に作用してノルアドレナリンなどの神経伝達物質の再吸収を抑えます。神経伝達物質の働きを高まると食欲が抑えられます。動物実験では、ラットの食餌量が減り、体重が減りました。特に、肥満にしたラットで効果が見られました。

 

消化吸収を抑える

消化吸収を抑えることで摂取カロリーが減ります。動物実験では、唾液や胃酸の分泌が減りました。省庁の絨毛や消化酵素も減って消化吸収が低下しました。

 

糖の燃焼を高める

糖の燃焼が高まるので、摂取したカロリーを消費して肥満を改善します。糖の筋肉への取り込みが増えて燃焼が高まります。脂肪組織でも熱産生が高まり、燃焼が高まります。

 

 

どんな人に処方されるか

だれでも服用できるわけではありません。食事療法や運動療法を行ってもなかなか痩せられない高度肥満症の人に処方されます。肥満度+70%以上かBMIが35以上の人に処方されることがあります。

効能・効果は以下の通りです。

あらかじめ適用した食事療法及び運動療法の効果が不十分な高度肥満症(肥満度が+70%以上又はBMIが35以上)における食事療法及び運動療法の補助

肥満度(%)とBMIが基準になっていますね。

肥満度は標準体重に対して実測体重が何%上回っているかをパーセントであらわしたものです。以下の計算式で導き出せます。

肥満度=(実測体重-標準体重) / 標準体重×100 (%)

サノレックスが適応となるのは肥満度+70%からなので、実測体重が標準体重×1.7以上が適応です。例えば、身長160センチの人は、標準体重は56.3kgなので96kg以上が適応です。身長170センチの人の標準体重は63.6kgなので、108kg以上が適応になります。

BMIは体重kg/(身長m×身長m)で計算しますね。サノレックスが適応となるのはBMI35以上なので、実測体重=35×(身長m×身長m)が適応です。例えば、身長160センチの人は、35×(1.6m)2で計算すると90kg以上が適応です。身長170センチの人は、35×(1.7m)2で計算すると101kg以上が適応です。

身長160センチで約90kg以上、身長170センチの人で約100kg以上が適応なので、かなり体重が増えた人のための薬です。少し太り気味だなという人は使用できない薬です。

 

繰り返しになりますが、健康的な食事や運動で痩せましょう。薬を使ってみたい方は、漢方の防風通聖散を検討し見てもいいと思います。



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サノレックスの飲み方は?(用法)

基本的に1回1錠を昼食の前に服用します。

服用できる期間は3ヵ月までです。最高用量は3錠を1日3回に分けて服用する飲み方ですが、できる限り1錠だけの使用にします。必ず医師の指示に従って服用してください。睡眠障害の副作用があるので、服用が夕方にならないようにします。

用法・用量は以下の通りです。

本剤は肥満度が+70%以上又はBMIが35以上の高度肥満症患者に対して、食事療法及び運動療法の補助療法として用いる。 通常、成人には、マジンドールとして0.5mg(1錠)を1日1回昼食前に経口投与する。1日最高投与量はマジンドールとして1.5mg(3錠)までとし、2〜3回に分けて食前に経口投与するが、できる限り最小有効量を用いること。 投与期間はできる限り短期間とし、3ヵ月を限度とする。なお、1ヵ月以内に効果のみられない場合は投与を中止すること。

 

サノレックスの注意点

サノレックスは交感神経の働きを高めます。そのため循環器系や精神系の病気の方など服用できない方がいます。インスリンの分泌を抑えるので糖尿病の方にも注意が必要です。

・緑内障:眼圧を高めることがあるので閉塞隅角緑内障の方は服用できません。
・高血圧:血圧を上昇させることがあるので重度の高血圧の方も服用できません。
・心臓病:心臓の病気を悪化させる恐れがるので、重度の心臓病の方も服用できません。
・精神病:興奮作用があるので、統合失調症などの精神系の病気のある方は服用できません。
・糖尿病:インスリンの分泌を抑えるので、糖尿病の方は血糖値の変動に注意が必要で、服用薬の調整が必要になることがあります。
・てんかん:けいれん発作を誘発することがあるので注意が必要です。

 

 

サノレックスの副作用は?

口が渇く(7.1%)、便秘(6.4%)、吐き気・嘔吐(42%)、睡眠障害(2.1%)、胃の不快感(2.0%)などの副作用が起こることがあります。

 

依存になる?

念のため依存性に注意が必要です。できるだけ少ない服用量と短い服用期間で終わらせることが大切です。

依存性のあるアンフェタミンと作用が似ているため、念のため依存性に注意が必要です。できるだけ少ない服用量と短い服用期間で終わらせることが大切です。

インタビューフォームには以下の記載があります。

開発時の依存性調査においては明らかな依存性は認められていない。1)しかし、本剤の主要な薬理学的特性はアンフェタミンと類似していることから、依存性に留意すること。

”実際に明らかな依存性があったというわけではないけど依存性に注意が必要”というあいまいな表現です。人での臨床試験では依存性は示されませんでしたが、動物実験では依存性が示されています。サノレックスの服用量では基本的に問題ありませんが、できるだけ少ない服用量と短い服用期間で終わらせることが大切です。

 

まとめ

・サノレックスは脳に働いて食欲を抑え、体の燃焼を高めることで肥満を改善します。
・適応となるのは肥満度+70%かBMI35以上なので服用できる人はかなり限られています。
・交感神経を刺激する作用があるので、持病がある場合は服用できないことが多いです。
・依存性の心配もあるので、できるだけ少ない服用量と短い服用期間で終わらせることが大切です。医師の指示を必ず守りましょう。
・もっと気軽に肥満の薬を使いたい場合は防風通聖散という漢方薬を考えてみてください。(防風
通聖散も医薬品なので注意して服用する必要があります。)

 



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参考資料:サノレックス錠0.5g添付文書、インタビューフォーム

 

*医薬品の使用に当たっては、担当の医師、薬剤師等の指示に従って下さい。

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