アレルギー

ビラノアは眠気が出にくいアレルギー薬【空腹時の服用が効果的】

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ビラノアってどんな薬?

ビラノアの一番の利点は、眠気の副作用が少ないことです。効果も十分で、効き始めるまでの時間も短い方です。1日1回の服用ですが、食事の1時間前から食後2時間を避けて、服用しなければいけません。

ビラノアとは

ビラノアは花粉症などのアレルギーを抑える薬で、第二世代抗ヒスタミン薬に分類されます。第二世代抗ヒスタミン薬は、従来の抗ヒスタミン薬に比べて、眠気、口が渇くなどの副作用の少ない薬です。

添付文書の効能・効果は以下の通りです。

【効能・効果】
アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒

ビラノアは、花粉症などによる鼻炎症状と蕁麻疹などの皮膚症状に効果があります。

 

 

ビラノアは理想的な抗ヒスタミン薬?

「鼻アレルギー診療ガイドライン2016」には、理想的な抗ヒスタミン薬の3つの条件が挙げられています。

その3つの条件とは以下の通りです。

①即効性があり、効果が持続する
②副作用が少ない
③長期投与ができ、投与回数が1日1~2回でアドヒアランスが良い

ビラノアのインタビューフォームによると、”ビラノアはこの3つの条件をすべて満たしている”と書かれています。ビラノアは花粉症などによる鼻炎だけでなく、蕁麻疹など皮膚症状にも使用できます。

効果

国内臨床試験では、鼻症状に関してプラセボに加えフェキソフェナジン(アレグラの成分)との比較試験が行われています。鼻水、くしゃみ、鼻づまり、鼻のかゆみについて点数化して比較されています。その結果、フェキソフェナジンと同等の効果が確認されています。鼻のアレルギー症状に対して、アレグラと同程度の効果が確認されています。

 

 

即効性

ビラノアは、比較的早く効く薬です。臨床試験では、スギ花粉によって鼻症状を、服用後45分で改善しました。通年性アレルギー性鼻炎は、服用1日目から改善しました。慢性蕁麻疹も、服用1日目から改善しました。鼻炎の症状に対しても、皮膚症状に対しても即効性のある薬です。

 

副作用

ビラノアは、眠気などの副作用が少ない薬です。臨床試験では、675例中4例で眠気の副作用が見られました。眠気の発現率は0.6%です。他に、口渇及び頭痛が各2例(0.3%)ありました。どちらの副作用も発現頻度は非常に少なくなっています。

 

眠気に関する注意事項はない

大抵の抗ヒスタミン薬の添付文書には、服用時の危険な作業を避けるなど、眠気に関する注意喚起がされています。

例として、アレロックの添付文書には以下の記載があります。

1) 眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。

ビラノアの添付文書には、このような服用時の眠気に関する注意事項の記載がありません。眠気が出にくく、安心して服用できる薬と言えます。

 

 

空腹時の服用

難点は、服用方法です。理想的な抗ヒスタミン薬の3つの条件を満たしている、と書かれていましたが、3つ目の条件を満たしていると言えるかは疑問です。理想的な抗ヒスタミン薬の3つ目の条件は、「投与回数が1日1~2回でアドヒアランスが良い」というものでした。でも、ビラノアは空腹時に服用する必要があります。

用法用量は以下の通りです。

通常、成人にはビラスチンとして1回20mgを1日1回空腹時に経口投与する。

ちなみに空腹時とは、お腹が空いている時間という意味ではありません。”食事の1時間前から食後2時間を避けて、服用する”という意味です。臨床試験がこの基準で実施されたので、このような服用方法になっています。

では、いつ服用すればいいのでしょう?

 

いつ服用する?

いくつか例を挙げてみましょう。

・起床時に服用して、朝食まで1時間空ける。
・夕方服用して、夕食まで1時間空ける。
・寝る前に服用する。寝る前2時間は何も食べない。

 

もちろん、ライフスタイルによって様々な服用方法を考えられます。

 

 

もし食後に服用するとどうなるのでしょうか?

添付文書には以下の記載があります。

6. 食事の影響1)
健康成人男性20例にクロスオーバー法で空腹時及び食後(高脂肪食)に本剤20mgを単回経口投与したとき空腹時に比べ食後投与時のCmax及びAUC0-tはそれぞれ約60%及び約40%低下した。

食後に服用すると、血中濃度が40~60%ほど低下してしまいます。食事の影響で、かなり効果が落ちてしまうことが分かります。

 

 

まとめ

・ビラノアの一番の利点は、眠気の副作用が少ないことでしょう。

・さらに効果も十分で、効き始めるまでの時間も短い方です。

・1日1回の服用ですが、食事の1時間前から食後2時間を避けて、服用しなければいけません。

 

参考資料:添付文書、インタビューフォーム

 

*医薬品の使用に当たっては、担当の医師、薬剤師等の指示に従って下さい。

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