インフルエンザ 感染症

うがい薬の種類と効果【ポビドンヨードはインフルエンザ予防になる】

2019年12月10日

うがい薬にはどんな種類があるの?

感染予防のうがい薬と、炎症を抑えるうがい薬の2種類があります。

うがい薬にはポビドンヨードを配合したものと、アズレンスルホン酸ナトリウムを配合したものがあります。この2種類が代表的なうがい薬です。

ポビドンヨードは感染予防の効果があり、アズレンスルホン酸ナトリウムは炎症を抑える効果があります。

ポビドンヨードは、普段からインフルエンザの予防に使えます。
アズレンスルホン酸ナトリウムは、のどを痛めた時の治療に使います。

 

ポビドンヨードの作用

ポビドンヨードは風邪やインフルエンザの予防に有効です。

ポビドンヨードは、イソジンうがい薬などに配合されています。細菌やウイルスを死滅させます。

インフルエンザウイルスに対しては、イソジンガーグル*を14倍に希釈したものを30秒使用するとウイルスが99.99%不活性化します。*イソジンガーグルは医療のイソジンうがい薬です。

 

その他にも様々な細菌やウイルスを死滅させます。以下に、そのうちの幾つかを挙げます。

・単純ヘルペスウイルス:70倍希釈30秒で99.99%以上不活性化
・アデノウイルス:14倍希釈30秒で99.0%以上不活性化
・風疹ウイルス:14倍希釈60秒で99.9%以上不活性化
・鳥インフルエンザウイルス(高病原性):30倍希釈10秒で99.99%以上不活性化
・カリシウイルス(ネコ、イヌ):30倍希釈10秒で99.9%以上不活性化

 

このように、ポビドンヨードはインフルエンザなどの感染予防に有効です。風邪やインフルエンザの予防が目的の時は、成分表示に「ポビドンヨード」と記載されているものを選びましょう。

 

ポビドンヨードは、ウイルスだけでなく細菌にも効果があります。そのため、口内炎や抜歯後の消毒にも使います。

 

ただし、長期間習慣的に使うべきではありません。のどの常在菌を死滅させ菌交代現象が起きてしまいます。

イソジンうがい薬には、ポビドンヨードや添加物を溶かすためにアルコールが入っています。そのため、口の中が乾燥してしまうことがあります。乾燥を伴う炎症には、アズレンスルホン酸ナトリウム配合のうがい薬を使いましょう。

 

うがい薬はインフルエンザの流行期や、免疫が低下している場合に使いましょう。
通常は水でのうがいで十分です。



アズレンスルホン酸ナトリウムの作用

アズレンスルホン酸ナトリウムは炎症を抑えます。

ポビドンヨードとは違って、アズレンスルホン酸ナトリウムは予防目的ではありません。

炎症を抑えるので、のどの痛みや腫れがあるときに有効です。歯肉炎や口内炎にも使用します。傷の治癒を促進するので、口の中の傷を改善します。

 

2種類のうがい薬の使い分け

ポビドンヨードは、インフルエンザなどの予防に使いましょう。
アズレンスルホン酸ナトリウムは、予防ではなくのどを痛めたときなどに使いましょう。

ポビドンヨードは、インフルエンザなどの予防になります。”予防に使ううがい薬はポビドンヨード”と覚えておきましょう。

アズレンスルホン酸ナトリウムは炎症を抑えます。予防目的ではなく症状があるときに使います。のどの痛みや口内炎などに効きます。

 

まとめ

ポビドンヨードは細菌やウイルスを死滅させます。インフルエンザ予防などに、普段から使用できます。

アズレンスルホン酸ナトリウムは、炎症を抑え傷の治癒を促進します。予防ではなく、のどの痛みなどの症状があるときに使いましょう。

参考資料:イソジンガーグル液7%添付文書、インタビューフォーム、アズノールうがい液4%添付文書

 

 

*医薬品の使用に当たっては、担当の医師、薬剤師等の指示に従って下さい。

よく読まれている記事

1

  コロナウイルスの感染予防には、手洗いや、手洗い後のアルコール消毒が有効です。テーブルや食器、ドアノブや便器などの消毒には次亜塩素酸ナトリウムが有効です。流行期には特に消毒をして感染を予防 ...

2

新型コロナウイルスが広がっていますが、”正しく怖れる”ことが大切と言われています。マスクの買い占めをしたりしてパニックに陥らないようにしたいですね。マスクやアルコール消毒に注意が行きがちですが、こまめ ...

3

「病院に行ったけど薬をもらうのを忘れた」 そんな経験はありますか?薬をもらい忘れて連休に入ってしまうと薬局を探すのにも一苦労です。そんな時、処方箋のネット予約が便利です。   EPARKくす ...

4

使い分けの方法は決まっていません。 整腸剤には、主に4種類の善玉菌が使われます。 それぞれの特性を生かしたさまざまな組み合わせがあります。 整腸剤は腸に善玉菌を送り込むことで腸内細菌のバランスを整える ...

5

症状に応じて使い分けましょう。 抗ヒスタミン薬 抗ヒスタミン薬の飲み薬には、たくさんの種類があります。大きく分けて2つ―第一抗ヒスタミン薬と第二世代抗ヒスタミン薬があります。 第一世代抗ヒスタミン薬 ...

6

人に聞きにくい体の悩みを抱えたことはありませんか。 このサイトでは、人に聞きにくい薬の疑問を薬剤師の視点で薬の解説をしています。 この記事では、膣カンジダの原因と薬についてまとめています。 わかりやす ...

-インフルエンザ, 感染症

Copyright© わかりやすい薬の解説 , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.