・アレグラは、グレープフルーツジュースやオレンジジュースなどによって吸収が悪くなり、効果が落ちます。
・便秘薬の酸化マグネシウムと併用すると吸収が悪くなり、効果が落ちます。
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アレグラとは
アレグラは、第二世代抗ヒスタミン薬で花粉症などのアレルギーの治療に使われます。眠気が出にくく、よく処方されるアレルギー薬です。
第2類医薬品として市販されているので、ドラッグストアやネットで気軽に購入できます。成分名はフェキソフェナジンといいます。アレルビなどは、アレグラと同成分のフェキソフェナジンを配合した抗ヒスタミン薬です。インターネットでかなり安く購入できます。
【第2類医薬品】アレルビ 56錠【セルフメディケーション税制対象】
フルーツジュースで効果が落ちる
アレグラは、グレープフルーツジュースやオレンジジュースなどによって吸収が悪くなります。
アレグラの有効成分のフェキソフェナジンは、小腸の粘膜にあるトランスポーター(OATP)によって吸収されます。トランスポーターとは、運び屋のことです。フェキソフェナジンなどは、このトランスポーターによって腸から血管に吸収されていきます。
グレープフルーツジュースなどは、このトランスポーター(OATP)にくっついてフェキソフェナジンの吸収の邪魔をします。フェキソフェナジンの吸収が低下して、血中濃度が低下します。血中濃度の指標であるAUCとCmaxが60~70%低下するという報告があります。
グレープフルーツジュースだけでなく、オレンジジュースやアップルジュースもフェキソフェナジンの吸収を低下させることが分かっています。フェキソフェナジンの吸収量が半分近くになってしまいますので注意しましょう。
グレープフルーツジュースを飲んでから4時間ほど経てば、フェキソフェナジンの吸収に影響なかったという報告があります。フェキソフェナジン(アレグラ)1日2回服用する薬なので、昼間にジュースを飲む分には問題なさそうです。4時間くらいの時間をあけるように注意しましょう。
酸化マグネシウムで効果が半減
酸化マグネシウムと併用すると吸収が悪くなります。
酸化マグネシウムは、フェキソフェナジンを吸着するので吸収を低下させます。血中濃度の指標であるAUCとCmaxが40%低下させるするという報告があります。
服用する場合は2時間ほど時間を空けましょう。酸化マグネシウムとの服用感覚を2時間ほど開ければ、フェキソフェナジンの吸着を避けられます。
酸化マグネシウム配合の薬
酸化マグネシウムは便秘などで服用している方が多いと思います。胃酸を中和するので胃薬として服用している方もいます。胃への負担を減らすためロキソニンSプラスやロキソニンプレミアムなどにも配合されています。アレグラとの服用間隔に注意しましょう。
まとめ
・アレグラは、グレープフルーツジュースやオレンジジュースなどによって吸収が悪くなり、効果が落ちます。フルーツジュースを飲む場合は、4時間ほど時間をあけましょう。
・便秘薬の酸化マグネシウムと併用すると吸収が悪くなり、効果が落ちます。2時間ほど感覚をあけましょう。
参考資料:日経DI2017/3/21,果物ジュースと薬の飲み合わせ|日本薬学会ホームページ
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